【一条工務店】後悔しない火災保険・地震保険の選び方|簡単3ステップ

保険

引き渡しが近づくと、一条工務店から火災保険・地震保険の案内が送られてきます。でも保険の制度って複雑だから、理解するのが結構メンドウなんですよね。

でもおすすめプランのまま契約してしまうと必要のない補償にムダに保険料を払ってしまったり、保険料の高い業者と契約してしまうことになります。

そして実はこれが一番重要だったりするんですが、保険の中身をきちんと把握しておかないと「あの修理に保険が使えたのか!補償を申請しとけばよかった…」ということが起こり得ます

この記事では、私自身が保険に加入するにあたって調べた内容を、できるだけ整理してお伝えします。

保険選びの3ステップ

保険の細かい条件は各社違えども、制度の大枠はどこも同じです。

まずは火災保険と地震保険の制度の大枠を「住まいのサポート保険」で理解してしまうのがおすすめです。

そのうえで、次の3ステップで火災保険・地震保険を選びましょう。

❶まず住まいのサポート保険で「補償の対象」を選ぶ

❷次に住まいのサポート保険で「補償対象となるリスク」を選ぶ

❸最後に同じ補償内容で他社と比較する

かんたんですよね?

Q. 延焼被害は出火元が賠償してくれる?
A. 賠償してくれません。

失火責任法という法律があって失火(過失による火災)の場合は、損害賠償はしなくていいことになっています。

つまり隣家のもらい火でも、先方に「重大な過失」がなければ賠償してもらえません。このようなリスクに対応するのが火災保険。火災保険への加入率は約8割です。

また住宅ローンの手続き上も、火災保険は必須になっています。

「住まいのサポート保険」

提携事業者

住まいのサポート保険」は一条工務店が施主限定で提供している火災保険・地震保険です。

引き渡しが近づくと「お施主様限定『住まいのサポート保険』のご案内」が郵送されます。

保険の運用は東京海上日動火災保険㈱が行います。

種類と仕組み

保険の種類は「住まいの保険」と「地震保険」の2つに大別できます。

「住まいの保険」は主に火災リスクに対応しているので、火災保険と言えばこの部分を指します。

実際は火災だけではなく様々なリスクに対応しているので、損保各社とも「住まいの保険」とか「いえの保険」と呼んでいます。

それぞれに「建物の補償」と「家財の補償」があるので小さく分けると4つになります。

大きく分ける小さく分ける
住まいの保険(いわゆる「火災保険」)建物の補償
家財の補償
地震保険建物の補償
家財の補償

建物」には、太陽光発電・エコキュート・IHクッキングヒーター・門・カーポートが含まれます。

家財」は例示するとこんなふうになります。

家具 テーブル・ソファー・椅子
家電 テレビ・冷蔵庫・洗濯機・掃除機・デスクトップPC(スマホ、ノートPC、タブレットは対象外)
衣服 洋服・帽子
ほか 軒下に駐車収容している自転車や原付バイクなど
「家財」の例示

家財保険の補償金額の目安は、平均的な4人家族で500万円だよ

地震保険の保険料割引

地震保険は、火災保険では補償されない地震・噴火・津波を原因とする損害を補償します。地震を原因とする火災は火災保険ではなく地震保険の対象になります。

地震保険は火災保険とセット加入が必要で、地震保険に単独で加入することはできません。

地震保険の保険料には、耐震等級割引があります。一条工務店の家は耐震等級3なので、保険料は50%の割引になります。

耐震等級割引率
110%
230
3(一条工務店全棟で標準)50
450
5(「2倍耐震」)50(等級3と変わらず)

わが家は耐震等級5相当(2倍耐震)なんですが、保険料は耐震等級3と同じで50%割引にしかならないんですよね。今後の損保会社の割引率引き上げに期待です。

この点に関して、一条工務店に要望書を提出しました👇

地震保険の注意点

「地震でハイドロテクトタイルにひびが入る場合もあるだろうから、地震保険に入っておこう」と思っている方、それは保険の対象になりません。

建物の地震保険金が支払われるのは「主要構造部に損害があった場合」のみです。主要構造部とは、基礎、外壁、柱、屋根などをいいます。

わたしは重要な情報だと思うのですが、このことはパンフレットにも載っていません。

仮に、主要構造部に損害があり保険支払いの対象になったとしましょう。その損害額が建物時価の20%だった場合は「一部損」とみなされ、支払われる保険金は最大で建物時価の5%になってしまいます。

損害の程度支払いの条件支払われる保険金
全損主要構造部の損害が建物時価の50%以上最大で時価の100%
大半損〃   60%
小半損〃   30%
一部損   〃      3~20%〃    5%

以上が「建物」の場合ですが、「家財」の場合も同様の規定があります。

「家財」の場合は、家財の時価総額の10%以上の被害が発生した場合のみ保険金が支払われます。

たとえば家財の時価総額が500万円の場合は、保険金が支払われるのは損害額が50万円以上の場合のみです。地震で40万円のテレビが壊れても保険金は支払われないんです。

この点もパンフレットには書いてありませんが、重要なポイントです。

5つのタイプ

まず3ステップのうちのStep1です。「補償の対象をA~Eの5つのタイプから選びましょう

A建物家財
住まいの保険
地震保険
B建物家財
住まいの保険
地震保険
C建物家財
住まいの保険
地震保険
D建物家財
住まいの保険
地震保険
E建物家財
住まいの保険
地震保険

契約率

実際にどれくらいの人が地震保険や家財保険に入っているのでしょうか?契約率は地震保険が95%、家財保険が82%です。

ただこれはあくまでも参考です。立地条件や周辺の環境によってリスクは様々。自分に合った選択をすることが大切です。

ちなみにわが家は、地震保険には加入していません。

行政が公表している活断層マップと想定震度で比較的地震リスクが低いエリアであることが確認できたこと、そして家も2倍耐震でつくっているので耐震性が非常に高くなっているからです。

ただし今後2倍耐震の場合の保険料(掛け金)が大幅に引き下げられたら、契約を変更して加入するかもしれません。

保険内容は、契約後であっても「いつでも」見直し変更が可能です。

「補償対象となるリスク」を選ぶ

リスクの種類

3ステップのうちのStep2です。 住まいの保険の「補償対象となるリスク」を選びます。

住まいの保険については火災リスクを含め5つのリスクに対応しています。①②が基本プランになっていて加入が必須、③~⑤はオプションです。

ポイントは③~⑤のオプションをつけるかどうかです。わたしの結論は⑤のみ加入(表の「おすすめ」)です。

補償の内容最小限基本がっちりまるごとおすすめ
①火災リスク(必須)
②風災リスク(必須)
③水災リスク
④盗難・水濡れ等リスク
⑤破損等リスク

以下、各リスクについてくわしく解説していきます。

①火災リスク②風災リスク

①火災リスク」には落雷による家電の破損リスクが含まれます。わたし自身は経験ありませんが、近所で落雷による家電破損が以前ありましたね。

②風災リスク」は風災のほか、雹(ひょう)災、雪災を含みます。大粒の雹で太陽光パネルが破損なんていう場合は補償対象になるので、太陽光パネルを搭載している方は安心です。

ただし除雪作業で壊れた場合は対象外です。

「対象外規定」は小さな文字でさりげなく書かれていたりします。保険の検討ではこういった小文字を読み込むことが重要。

③水災リスク

③水災リスク」には、豪雨で地盤が緩んむ土砂災害リスクも含まれます

浸水想定区域や土砂災害危険区域に指定されているかどうかが、加入の適否の判断材料になります。ハザードマップで確認のこと。

注意することは保険金が支払われるのは、次の3つの場合だけである点。このうちのどれかに該当しないと、保険はおりません。

 ・床上浸水
 ・地盤面より45cmを超える浸水
 ・損害割合が30%以上

たあし設備については、床下浸水の場合であっても「特約」で支払対象になっています。

この場合の設備とは、家の外壁まわりに設置されるエアコン、床暖房、エコキュート、蓄電池、太陽光発電のパワコンなどの室外機のことです。

特約とは「特定設備水災補償特約」のことで、標準特約として最初から標準でプランに含まれています。この特約は外すこともできて、その場合は保険料が減額されます。

「特定設備水災補償特約」の支払限度額は、50万円, 100, 150, 300, 500万円の中から選べます

わが家は耐水害仕様なので、室外機は通常よりも高い位置に設置されます。室外機の水没リスクは少ないと考えてこの特約は外しています。

保険料は10年間で約3万5千円安くなりました

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ちなみに現行制度では一条工務店の耐水害仕様を採用した場合であっても、保険料の割引はありません

耐水害住宅についてはこちらで解説しています。

④盗難・水漏れ等リスク

④盗難・水濡れ等リスク」は、空き巣や配管破損による水漏れ、車の建物への衝突などによる被害を補償するものです。

空き巣だけでなく、駐輪場の自転車が盗まれたなんて場合も対象になります。

雨漏りは対象外ですが、一条工務店であれば雨漏り自体の心配はありませんよね。

下のグラフを見てください。実際にどういったリスクに対して保険が支払われたのかを示したものです。

「盗難・水漏れ等リスク」は建物・家財ともに2割程度しかありません。

一条工務店の家は1階窓ガラスに警報が標準で設置されることも考え合わせると、「盗難・水漏れ等リスク」は不要と考えます

(出典:東京海上日動HP)

⑤破損等リスク

⑤破損等リスク」は、うっかり窓ガラス(建物)を割ってしまったりテレビ(家財)を壊してしまった場合などが補償の対象になります。

東京海上日動の場合は、免責金額5,000円(自己負担5,000円)となります

上の円グラフをもう一度見てください。建物では13%に過ぎませんが、家財に支払われた保険のうち半分近くがこの「破損等リスク」によるものです。

「補償対象となるリスク」の中では使い勝手があるものと推測できます。破損等リスクの契約率は約4割と結構多くの人が加入していることからもそのことがうかがえます。

補償対象となる条件は「不測かつ突発的な事故」。逆に言うと不足かつ突発的な事故であれば、下の例のように広く補償対象になります。

✔手が滑り食器棚から高級グラスが落ちて破損
✔子供がテレビにぶつかり液晶画面が破損
✔ペットが引っ搔いてソファーに穴
✔掃除をしていてデスクトップPCが落下し破損 

下は対象にならない場合です。

✔経年劣化
✔機能性が損なわれていない
✔自宅外で壊した
✔故意に壊した(当然ですw)

補償対象はあくまでも「不測かつ突発的な事故」。つまり外部から物理的な力が加わって壊れた場合なので、経年劣化は対象外です。

2番目の機能性については保険会社の判断(さじ加減)の要素がありそうです。

冷蔵庫や洗濯機が動かないのは機能性が損なわれているのは明らかですよね?じゃあ外壁や壁、フローリングが凹んだときは?

機能性が損なわれているかどうかはケースバイケースの判断です。保険申請時に写真や説明書きでうまく保険会社に「機能性が損なわれている」ことを伝えることが重要かと。

地震保険では、地震が原因の「火災や津波」による被害も補償の対象になります

他社見積りと比較する

一条工務店が提携している東京海上日動の保険料がいちばん安いかというと、必ずしもそうではありません。

そこで他社から見積りをとって比較するのが、最終のStep❸になります。

ステップ❶~❷で決まった条件で見積を依頼します。

損保会社によって「補償対象となるリスク」の呼び方や補償範囲が少しずつ違いますが、内容を確認しながらほぼ同じ条件で見積り依頼しましょう。

保険料を下げる方法

割引率は10年契約がお得

契約期間は長い方が保険料の割引率が高くなります。割引率は、2年契約7.5%、5年契約14%、10年契約18%なので契約期間は10年にしましょう

以前は最長35年契約が可能でしたが、制度変更で2016年以降は最長10年だよ

なお、地震保険については契約期間の上限は5年になっています。

評価額を下げる

火災保険については同様の建築物を建てるための費用を補償するものなので、実際に支払われる補償額は評価額と同額になります。

なので10年後に評価額がさがっていても、建築当時の評価額が適用されます。

評価額は一条工務店で計算できまるので任意に変えることはできません。が、100万円までであれば見積時に口頭で依頼すれば下げることができます。少しでも保険料支払いを下げたい場合は検討を。

もっと下げたい場合、たとえば評価額を3,000万円から2,500万円にしたい場合などは「約定(やくじょう)」という裏技があります。

ただしこの場合は、一条工務店の再計算が別途必要になってくるので要相談になります。

地震保険については、あくまでも「見舞金」なので火災保険と違い評価額の30 ~50% しか保険をかけることができません

評価額3,000万円の場合、半額の1500万円が支払われる補償額の上限となります。

地震保険は、評価額自体も年率1.5%で減価償却した額になります。3,000万円の家の価値は1年経過すると3,000万円✕98.5%=2,955万円とみなされます。

火災保険は家を元通りに復元するのに要する費用を補償するのが目的です。

これに対して地震保険は家が損壊した後の生活の安定を保つための資金提供が目的。これが両者の評価額の考え方が異なる理由です。

年末調整を利用する

地震保険は年末調整の対象になりますが、火災保険は対象外です。

火災保険は2006年までは年末調整で所得控除を受けられましたが、税制改正により対象外とされました。

所得税は支払った地震保険料全額が控除対象、住民税は(支払った地震保険料✕1/2)が控除対象だよ

所得税の控除額の上限は50,000円(住民税は25,000円)です。

省令準耐火構造

保険料は建物の造りによって違います。マンションのようにコンクリート製は火災に強いので安くなりますし、木造は火災に弱いので高くなります。

省令準耐火構造(T構造)に該当すると、保険料がH構造の半額以下になる大きなメリットがあります。

省令準耐火構造とは、屋根や外壁を不燃性材料にしたり部屋を石膏ボードで完全に区切ることで、外部からの延焼防止や他室への延焼を遅延できる造りです。

i-smart、i-cube、グランセゾンは「省令準耐火構造」なので、H構造のセゾンA、 i-palette、i-smile よりも保険料が低くなります。

構造区分保険料建物の種類
M構造安い《主にマンション》
・コンクリート造り(マンション)
T構造中間《主に一戸建て》
・コンクリート造り(戸建て)
・耐火建築物(鉄骨造り)
省令準耐火構造(i-smart・i-cube・グランセゾン)
H構造高い《非耐火構造》
・M,T構造にあてはまらないもの
・木造建築(セゾンA・i-palette・i-smile)

標準特約を外す

最初からプランに含まれる「標準特約」というのがあります。

スマホを契約したときに最初からインストールされているアプリと一緒です。自分には必要ないアプリだったりするので、わたしはどんどん消しています。

この標準特約も外すことができて、その場合は保険料の減額があります

「住まいのサポート保険」の標準特約は2つです。1つ目は「特定設備水災補償特約」で、これは「水災リスク」の章で解説したので詳しくはそちらを見てください。

2つ目は「臨時費用補償特約」です。保険金が支払われる場合に、その保険金の10%を別途見舞金として受け取ることができます。

わたしの場合はこの特約を外すことで、10年間で保険料が約2万円安くなりました。

まとめ

火災保険・地震保険は次の3ステップで選びましょう。
❶「補償の対象」を選ぶ(選択肢はA~Eの5つ)
❷「補償対象となるリスク」を選ぶ(おすすめは①火災リスク②風災リスク+⑤破損等リスク)
❸他社から見積りをとって比較する

保険料を下げる方法
✔10年の長期契約にする
✔評価額を下げる
✔年末調整を利用する

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