新築のピカピカの床。子供がジュースをこぼさないか、おもちゃを落とさないかハラハラして神経質になってませんか?
子供は汚すのが当たり前、そうやって成長していくもの。頭ではわかっていても「ほら、またっ!」とついつい声を荒げていませんか?
フロアコーティングをしていれば、サッとひと拭きで汚れが取れます。新築状態を長くキープしつつ、家を汚す子供にはおおらかに..そのためにはフロアコーティングが必要。
経年劣化(黒ずみ)防止にもなります。
とはいえ20~30万円の大きなお買い物なので、事業者選びには失敗したくないですよね?
そこでこの記事では、フロアコーティングを検討している方向けに一条工務店施主ご用達の2社
・エコプロコート
・森のしずく
を徹底比較します。
最初に結論です。
・初期費用の安さと実績を重視するなら「エコプロコート」
・保証の手厚さを重視するなら「森のしずく」
以下詳しく解説します。
フロアコーティングとワックスの違い
フロアコーティングに入る前の予備知識として覚えておくと便利です。必要ない方は次の章から読んでください。
ワックスとフロアコーティングは、どちらも「床を美しく見せる」「床材を保護する」という役割がありますが、それぞれに特徴があります。
ワックスは効果・耐久性が低いので、こまめにメンテナンスする必要があります。DIYもできます。
一方でフロアコーティングは、被膜が厚くて硬いので床を傷から守る効果が高いので耐久性がありメンテナンスフリーです。ただ厚い分、塗りムラができやすく技術が必要。DIYはできないので業者に依頼する必要があります。
ー | フロアコーティング | ワックス |
---|---|---|
被膜 | 厚くて硬い | 薄くて柔らかい |
耐久性 | 高い | 低い |
耐水性 | 高い | 低い |
1回当り費用 | 高額 | 安価 |
施工性 | 技術必要 | DIY可能 |
耐久性は、ワックスは数カ月に一度のペースでかけ直さなくてはなりませんが、フロアコーティングは30年近い耐久年数を誇る製品も。
なので、1回当たりの費用はフロアコーティングの方が高くても、数年単位で見るとワックスの方が高くなることもあります。
フロアコーティング必要?しない?
フロアコーティングをする、しないを検討するときは、床材の特徴を考えること。一条工務店の床材の種類と特徴については、こちらを参考にしてください。
高耐久フローリング
突き板(高耐久フローリング/ライブナチュラル)、挽き板(ライブナチュラルプレミアム)は、シート加工 (モクリア/EBコートフローリング)と比べて傷や汚れに弱いのでフロアコーティングによって高い効果が得られます。
ただ床材自体のオプション代が高いので、さらにフロアコーティングまですると結構な出費になってしまうのがネック。
EBコートフローリング、モクリア
シート加工(モクリア/EBコートフローリング)については、きずや汚れに比較的強い特徴があります。
例えば子供が大きくなっていて傷や汚れを付ける可能性が少ないようであれば、フロアコーティングは「しない」という判断もあるでしょう。
逆に、小学生以下の小さい子供さんがいる場合はフロアコーティングをすれば、それだけの投資効果は得られるかもしれません。家族構成も参考に検討するといいでしょう。
一条工務店の保証は?
一条工務店のフロアー保証は、引き渡し後2年間。
生活の中でできた傷は保証の対象外。床鳴りや、不陸(浮いたりして平らでなくなっている状態)は、期間内であれば保証の対象です。
フロアコーティングをするしないに関わらず、このような保障内容となります。
ちなみに、一条工務店のフロアコーティング提携業者はありません。フロアコーティングに関しては、あくまでも「施主判断」となります。
エコプロコート vs 森のしずく
運営会社
多くの方が利用している「一条施主ご用達」の事業者が、「エコプロコート」と「森のしずく」。
まずは、運営会社のデータから見ていきます。エコプロコートは技術者150人、施工件数は年間6,000件(web情報)。森のしずくの従業員数と施工件数はわかりません。
- | エコプロコート | 森のしずく |
---|---|---|
運 営 | エコプロコート㈱ | ㈱ゆはかのこ |
所在地 | 神奈川県横浜市 | 埼玉県所沢市 |
資本金 | 2,000万円 | 1,000万円 |
エコプロコートは業界老舗です。フロアコーティングは比較的新しい業界で、エコプロコートは「施工後15年以上を経過した物件が存在する」唯一のフロアコーティング専門会社だそうです。
施工実績も多く、安心して依頼できそうです。
商品選びの2つの基準
工法(UVコート or ガラスコート)と、光沢(あり or なし)の2つが商品選びの基準。
その他のコーティングの厚さや硬さに大きな違いはありません。厚さ0.02-0.03mm(サランラップ2-3枚ですね)、硬さ7-8H(数値が大きいほど硬い)です。一般的なUVコートは3-4Hなのでエコプロコートでは硬めのコーティング材を使っているようです。硬い方が傷がつきにくくなります。
さて工法です。UVとガラスでどちらがいいのかリサーチしましたが、ポジショントークがて比較が難しいですね。UVコートを手掛ける業者やアフィリエイトを貼っているブロガーは、当然「UVコートが優れいている」と言いますし、逆も同様。
いろいろリサーチした結果、私の結論は、コーティングの厚さと硬さが同程度であれば、あまり差がないと考えていい、です。
次に光沢です。「なし」を選択すれば、マットな感じの仕上がりになります(写真右)。個人的にはマットな感じが好みです。
光沢ありを選ぶと滑り止め効果(床が滑らなくなります)があります。
光沢あり(滑らない) | 光沢なし(マット感) | |
エコプロコート(UVコート) | エコプロコート | エコプロコートZERO |
森のしずく(ガラスコート) | ナノピークス | ナノガラスコート30 |
料金
両社とも様々な「値引き」を用意しています。参考までに列挙すると、
【森のしずく】
・ネットお見積り割引 5%OFF
・ご新築割引 5%OFF
・モニター割引 5%OFF
・紹介割引(施工実績のある一条工務店の施主からの紹介。SNS経由紹介可能)
・床材情報提供割引(会社で使用する画像の提供ー提供者情報は公開されません)5%OFF
・全面施工割引 10%OFF
【エコプロコート】
・施工面積による値引き(面積が大きいほど値引き大)
・床材情報特別割引(施工実績がある床材に適用。一条の床は割引対象)
・SNSキャンペーン(紹介割引)5%OFF
・端数値引き
ご覧いただくとわかりますが、割引の適用ハードルが低いんです。こういった場合、値引き制度を逐一比較するのは意味がないと思っています。
というのは、単価を高めに設定しておいて、そこからの値引きで「お得感」を演出するのは商売の常套手段ですから。
おすすめの検討プロセスは、
❶「値引き」の大小に惑わされないで事業者を選ぶ
❷ 選んだ後は、その事業者が提供している「値引き制度」を徹底的に利用する
です。
さて。両社から見積を取ってみました。
結果は、森のしずくの料金は、エコプロコートのおおよそ1.5倍。
見積の項目が違うので、見比べても比較しずらいのですが、値引きを含めた最終的なあがりの料金を比較するとそうなります。
保証
こうやって一覧にすると「森のしずく」の保証の手厚さが一目瞭然ですね。保証期間が30年。
森のしずくでは、住人が誤ってつけた生活上の傷も保証の対象になるのが大きなポイント。かつ保証期間中なら修理依頼の回数に制限なし。かつ、出張費用は無料。
- | エコプロコート | 森のしずく |
---|---|---|
保証期間 | 20年 | 30年 |
生活上の傷 | 対象外 | 対象 |
修理の出張費用 | 6万円(修理代込み) | 不要 |
こんな手厚い保証をしたらビジネスが成り立たないのでは?というのが最初聞いたときの単純な疑問でした。森のしずくの窓口に電話してみました。
私)住んでいる人が付けた傷も保証の対象になるって本当ですか?
森)はい、お客様がつけられた傷についても当社では保証の対象としております。
私)何回でもお願いできるんですか?
森)とくに回数に制限はございません。
私)修理の時に、出張費用はかかるんですよね?
森)出張旅費はいただいておりません。
私)私が住んでいるのは地方です(首都圏から離れてます)けど、本当にいらない?
森)必要ございません。ただ同じ地域にまとめて修理に行くことになるので、依頼があって翌日、翌々日というのは難しい場合があります。
私)あっ、そうか。本州なら無料でということですか?北海道とか沖縄とかなら無理ですもんね?
森)いえ。全国出張旅費無料で修理に伺います。
ある程度、地域でまとめて修理にいくようです。床の傷なんて1日を争う問題でないので、多少日数がたっても問題ありません。事業者も今日北海道で明日沖縄に修理、、、では事業が成り立たんでしょう、さすがに。
やり取りで、ホントに手厚いアフターサービスがあることがわかりました。そうです。森のしずくは、「徹底したアフターサービス」で他社と差別化を図るビジネスモデルなんです。その分初期費用が高めになるのは、ある意味やむをえません。
一方のエコプロコートは、生活上の傷は対象外という極めて常識的な保証です。
修理の場合は1回あたり6万円(修理代+出張代、全国均一)。1回の出張で4~5か所修理できます。ただあまり利用されていないようです。6万円のハードルは高いですよね….
保証期間が20年であっても30年であっても、その時点で事業者がなくなっていればサービスは受けられませんよね。
たとえ上場企業であっても倒産のリスクは当然あるわけで、フロアコーティング事業者も例外ではありません。依頼する場合は、そのリスクも頭の隅に。
エコプロコートのレビュー
わが家では、初期費用の安さと実績を重視してエコプロコートを選択。
森のしずくとの比較はできませんが、以下、エコプロコートのレビューです。
コーティングの種類はテカりのある光沢感が個人的には好みではなかったので、マット感のあるエコプロコートZEROを選択。
ちなみに、床はモクリアのライトウォールナットです。
施工当日は作業員2人が手際よく進めて、1日で完了。平日だったため立ち合いは作業前(朝)と作業終了後(夕方)。
作業員の対応は丁寧で誠意も感じられて好感が持てました。
作業が終了する夕方の時点では、塗布したコーティングは乾いています。翌日の引っ越しで荷物の搬入を控えていましたが、まったく問題ありませんでした。
半年間使ってみての感想は
・汚れがサッとひと拭きで落とせて楽
・耐水性があるので子供が飲み物をこぼさないかハラハラしなくていい
・モクリアの質感がそのままで違和感がなくて良い
デメリットもあればお伝えしたいと思いましたが、今のところ特にありません。
フロアコーティングは料金がそれなりにかかるのでやるかどうか迷いましたが、実際に生活してみて、やってよかったと思ってます。
もしフロアコーティングを迷っているのであれば、やることをおすすめします。
「ジュースこぼさないでよ!」と子供にピリピリする必要がなくなるだけでも、家族のストレスが減りますよ。
エコプロコートをご検討されている方は、当方から紹介できますのでお気軽にご連絡ください。
\紹介割引が受けられます/
愛犬・愛猫を室内飼いする方へ
「ペットがフローリングで滑って危ないのでは?」と心配している人、多いですよね?
そうなんです。人間にとって快適なフローリングでも、ペットにとっては必ずしも快適とは言えないんです。
なぜなら、最近のフローリングは固めなのでペットの足だと滑りやすくなっているから。
滑って転んだり無理な体制で体重を支えたりを繰り返すと、犬種によってはヘルニアの原因にもなります。
とはいっても、
「カーペットだと汚れや臭いが気になるし..」
「あとあと床の張り替えが必要になるのも大変..」
とお悩みなら、やっぱりフロアコーティングがおすすめです。
ただし、その場合のベストな選択肢は「エコプロコート」や「森のしずく」ではなくなります。
フロアコーティングの技術があり、かつペットの安全性についての知識やノウハウを持っている事業者を選びましょう。
(愛犬家・愛猫家の方向けのフロアコーティングについて知りたい方はこちら↓↓)
フロアコーティングのまとめ
✔フロアコーティングをするかしないかは、床材を勘案して検討する
✔初期費用の安さと実績を重視するなら「エコプロコート」がおすすめ
✔保証の手厚さを重視するなら「森のしずく」 がおすすめ
✔犬や猫を室内飼いする方はペットの安全性についての知識やノウハウを持っている事業者を