一条ハウスは床暖房が入るので1階と2階の間で電波が届きにくい…と言われてます。
ただ実測値って、意外と公開されていないんですよね。実測値がわかってれば参考になるのにな…とわたしも思いました。
そこで今回は、わが家のWi-Fiの通信速度の実測結果を公開します。
前提条件
光回線
わが家で契約しているこの回線・プロバイダーで実測します。
・光回線:auひかり
・プロバイダー:GMOとくとくBB
失敗しない光回線の選び方は、こちら👇で解説しています。
Wi-Fiルーター
Wi-Fiルーターは、1階と2階にそれぞれ設置。2つのルーター間はWi-Fi接続で、LANケーブルは接続していません。
1階のルーターは、1マスの自在棚の最上段に設置。(自在棚についてはこちらで詳しく解説しています)
2階のルーターは、ホールのファイン手すりの近く。
設置しているWi-Fiルーターは、Deco X60(tp-link製)。
次世代の高速Wi-Fi規格「Wi-Fi6」にも対応していて、 ビームフォーミング機能もついています。
電波を飛びやすくするためのWi-Fiルーター設置のコツは、次の3つです。
・なるべく家の中心に
・なるべく高いところに
・なるべくまわりの障害物が少ないところに
計測時間帯
計測は19~21時(Web混雑時)と、夜中2~4時(Web非混雑時)に行いました。
夜の19~21時は皆さん帰宅して、Webへのアクセスが集中してくる時間帯。アクセスが集中すれば、当然、通信速度は落ちます。
逆に夜中はアクセスが集中しないのでサクサクつながるのでは…という仮説を持って実測に臨みました。
さて実測の結果は?
実測値
Wi-Fiの速度はFast.comで計測。それぞれの時間帯で、3回実測した平均値を記載しています。
まず1階です。
2つの時間帯を比べてください。下の図の2~4時の方がやっぱり速いですね。上と比較して1.2~2倍も速くなっています。
今回の実測値では、Webで公開されている「auひかり」の実測平均(約380Mbps)には届きませんでしたが、どの場所でも100Mbps出ています。
一般的に100Mbps出ていてれば、動画もストレスなく視聴できるよ。
今のところPC、タブレット、ゲームなどのデバイスの利用場所は、主にリビング、ダイニングテーブル、書斎。
ただわが家では、乾いた洗濯は脱衣室でスマホ動画を見ながら畳むので、脱衣室でも速度が出ているのはうれしいですねw
キッチンにはAmazonエコー・ドットを設置しています。家事をしながら音楽をストリーミングで聞くので、ここも速度が出ていてうれしい。
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次に2階です。2階は19~21時の時間帯のみ計測しています。
ルーターからの距離に応じて速度が出ているのがわかります。
主寝室では将来、Wi-FiでpopIn Aladdin的なものを設置することも考えています。200Mbpsオーバーなので動画視聴もノー・ストレス。
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参考までに、Wi-Fiではなくスマホの4Gで計測してみました。
カッコ書きの中が4Gの速度です。Wi-Fiと比べて、鬼遅ですねw 場所によっては1/10の速度ですよ…
家でスマホをWi-Fiにつなぐメリットは、通信料の節約だけではないんですね。通信速度も大きい。実測結果を見るとそれが明確です。
考察
Wi-Fiルーターは当初から、1階と2階それぞれに設置するつもりでした。
2台のメッシュWi-Fiルーター間は、通常Wi-Fiでデータのやり取りを行います。
ただ一条ハウスは床暖房が入るため1階⇔2階の電波が届きにくいと言われます。
なので、念のため2台のルーターをLANケーブルでつなげられるように、オプションで1階⇔2階に空配管をしてLANケーブルを通しました。
実測結果を見ると、1階⇔2階の2台のルーター間はLANケーブル接続でなくてもWi-Fiで十分電波が届いています。
理由の1つとしてわが家の間取りがあるのでは、と考えています。
2階のルーターを吹き抜けに面したファイン手摺りの近くに設置していることが、電波が届きやすくなっている理由かもしれません。
でも 1階⇔2階のルーター間通信にLANケーブルが必要かWi-Fiで十分かは、ぶっちゃけ建てた後に実測してみないとわかりません。
なので皆さんには保険として、1階⇔2階にCAT6AのLANケーブルを通しておくことをおすすめします。
LANケーブルのオプションについては、こちら👇で解説しています。
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最後に計測結果をまとめておきます。
通信速度は時間帯で大きく違うこと、スマホ4Gが遅いことが数値からわかります。
Wi-Fi(19-21時) | Wi-Fi(2-4時) | 4G(19-21時) | |
---|---|---|---|
1階/ リビング | 130Mbps | 207Mbps | 60Mbps |
/ダイニング | 233 | 277 | 17 |
/キッチン | 113 | 203 | 11 |
/書斎 | 100 | 253 | 15 |
/脱衣室 | 166 | 223 | 14 |
/和室 | 150 | 240 | 20 |
2 階/主寝室 | 237 | – | 19 |
/子供部屋1 | 193 | – | 39 |
/〃 2 | 123 | – | 35 |
/〃 3 | 150 | – | 94 |
もちろん、それぞれの家の立地やWi-Fiルーター選びによって、このあたりは変わってきます。
Wi-Fi導入の目安としては、アクセスが集中する時間帯で100Mbpsがでていれば合格点。
Wi-Fi6に対応しているルーターを買っておけば、今後デバイスを買い替えたときに、グッと速度があがる余地があります。
まとめ
✔ Wi-Fiの通信速度はアクセスが集中する時間帯と、それ以外の時間帯とでは大きく違う。アクセスが集中する時間帯で100Mbps出ていれば合格点。
✔ Wi-Fi環境をつくるキーになるWi-Fiルーターへの投資は、費用対効果が高い。ビームフォーミング機能や、Wi-Fi6対応などを参考に選ぶのがおすすめ。
✔ スマホを家で4G通信で使うのは、通信料がかかるだけでなく通信速度の面でも大きなマイナス。