LDKの間取りや設備を優先して、トイレの検討って後回しになっていませんか?ある建築家いわく、住宅建築成功のポイントは玄関とトイレだそうです。
この記事では、収納や換気扇、手洗い、窓・ドアなどなど..一条工務店のトイレの仕様を解説します。
便器-標準とオプション
標準はタンク付き
標準はタンク付きになります。リモコンが壁に設置されるS1タイプと、リモコン・便座一体型のJ1タイプがあります。

タンクレスはオプション
タンクレスを採用する場合はオプションになります。タンクレスのメリットは、省スペース・スタイリッシュ・掃除がラクの3点。
商品とメーカー、オプション価格は下のとおり。
商品名(メーカー) | オプション価格 |
---|---|
アラウーノ(Panasonic) | 47,500円 |
ネオレスト(TOTO) | 135,500円 |


2階トイレのオプション
1階トイレは、家族の使用頻度が高く来客も使用します。なので、1階の便器をタンクレスのオプションにして、使用頻度が低く家族専用の2階の便器をタンクありの標準にするケースが多いですよね。
わたしの場合は、旧宅がタンクレスだったので、新宅でいまさらタンクありに「戻る」ことに抵抗があり..2階にもオプションを採用しました。
ただ2階は水圧が低くなるためアラウーノ、ネオレストはむずかしい…そこで採用したのがTOTOのGG-J(47,500円)です。タンクレスではありませんが、写真のようにスタイリッシュなローシルエット!

トイレの収納-埋め込みも可

①ベースボックス
サイドカウンターの下に設置されます。扉は押すとロックが外れて開くタイプ。内部に棚が1枚入りますが、棚受けが何か所かあるので使いやすい高さに設定できます。
サイドカウンターを設置しない場合は、ベースボックスの高さを上げて大容量にできます。(埋め込みも可能です)

②吊戸棚
ベースボックスより少し大きなサイズ。つくりは同様ですが、棚板は2枚になります。埋め込みにできます。高い位置につくので、埋め込みにすればスッキリしますね。
設置場所はサイドカウンターの右上か左上、便座の背面から選べます。また、吊戸棚を設置しないこともできます。
埋め込みについては間取りの関係でできないことがあるので設計士さんに相談してください。
③サイドカウンター
便座の左右どちらかに設置可能。スマホなどのチョイ置きに便利ですね。設置しないこともできます。
④背面カウンター
便座の背面に設置されます。写真やオブジェ置きに便利ですね。設置しないこともできます。
⑤手摺り
ペーパーホルダーの上に縦に設置されます。設置しないこともできますが、年配の来客や家族の将来を考えると設置すべきですね。1か所あたり8,000円で追加できます。
⑥タオルリング
手洗い器を採用する場合はシンクの左手、採用しない場合は吊戸棚の側面に設置されます。設置しないこともできます。手洗い器を設置しない場合は必要ないですね。
換気扇の位置
換気扇を設置できる場所は、上部・下部・天井の3か所。上部・下部の場合は外壁に面している必要があります。
たとえばダーク系のクロスだと白い換気扇が目立ちすぎてイヤだ…こんな場合に目立たない低い位置に換気扇を設置したいということもありますよね。
そんな時は低い位置に設置しましょう。ただ寒冷地では換気口が雪に埋もれるおそれがあるので、低い位置に設置できません。また、便器と壁の間に通常より隙間ができてしまう場合があるので要注意です。
壁紙・クロスの例
れんきち宅の事例を紹介します。シンコールのクロス(型番BA 5486)を壁4面に採用しました。白ベースに暖色や寒色の上品なストライプ調柄が入ったデザインです!床をブラックの石目調フローリングにして、シックな感じでまとめました。

このクロスは、汚れ防止・表面強化・抗菌・防かびの各機能がついているところがポイント。洗面所の壁は手洗いでどうしても汚れや濡れで劣化しやすいので、こういった機能があると安心。

手洗い

オリジナルカウンターが79,800円(2階の場合は約1万円割高)になります。水栓をハンドル式から自動に切り替えると+15,300円。設置には1.5帖の広さが必要です。
窓・ドア・床・広さ

トイレの窓
個人的にはトイレに窓はいらないと思っています。理由は4つ。
① 冬に寒くならない(サッシ部分は壁よりも断熱性能がグッと落ちます)
② 換気扇があるので換気のために開けることはない
③ 窓の掃除不要
④ 主な利用は夜なので採光も必要ない(平日の日中は家にいない)
居室であれば窓から外の景色を眺めたいというニーズがあります。が、トイレはかすみ窓にする場合が多いので、窓をつけても景色を眺めることができませんよね。
最後の④については、平日の日中も家にいるので自然光が入った方がいいという人もいます。そんな人におすすめなのがFIX窓です。
開き窓と比べて、断熱・気密性が高く掃除もラクです。実際、れんきち宅も、自然光を入れたいという妻の要望をいれて2か所ともFIX窓にしました。
FIX窓のすぐれた点はこちらからご覧いただけます。
トイレのドア
引き戸と、開き戸では、それぞれにメリット・デメリットがあります。
音漏れが少ないのは、開き戸。逆にドアの前のスペースを有効に使えるのが、引き戸です。たとえば車いすで入る場合は、引き戸がベター。開き戸はステップバックするワンアクションが必要になりますからね。
実際は、間取りによって引き戸、開き戸がおのずと決まってくる場合が多いと思います。引き戸にするための「引き込みスペース」がとれないとか、開き戸にすると開けたときに通行者にぶつかるおそれがあるとか…
どちらの設置も可能な間取りであれば、上のメリット・デメリットを考えて決めましょう。
トイレの床
石目調フローリングを採用できます。石目調フローリングは、グランセゾンの発売とあわせてできた防水性能が高い新床材です。i-smartとグランセゾンの水回り(トイレ、洗面所、脱衣室など)で標準採用できます。

色は、ホワイト、ベージュ、グレー、ブラックの4色から選べます。
水回りの床材といえば、クッションフロアと言われる塩ビのシートを貼るのが一般的でした。が、ビニール感があって安っぽく見えてしまうというデメリットがありました。石目調フローリングにはビニール感がなく、高級感がアップしています!
クッションフロアでは、洗濯機などの重量物を長時間置いておくとフロアシートに型が付いてしまうということがありました。石目調フローリングでは、重量物を長時間置いてもあまり変形しないメリットも。
トイレの広さ
れんきち宅は、1階が1.5帖(手洗いあり)、2階が0.75帖(手洗いなし)です。2階トイレについては、便座に座った時に窮屈でないかシミュレーションしました。
旧宅のトイレにメジャーを持ち込んで、身長180cmの私でも窮屈でないことが確認できたので0.75帖採用!
トイレのまとめ

・トイレ収納には埋め込みできるものがあるので、スペースの有効活用や見た目の点でも検討してみましょう。
・換気扇の設置は上部、下部、天井から選べます。メリットとデメリットを考えて決めましょう。
・壁紙・クロスの採用例を紹介しています。いろんな事例をWEBで収集したり、展示場で見たりして自分の好きなイメージを固めていきましょう。