この記事は、こんな方に向けて書いています。
・窓からいっぱい光を取り込みたい!
・窓の気密性が気になる
窓の選び方
窓の目的
窓を計画するときは、1か所ずつ、その窓の目的を考えましょう。目的は次のいずれかになります。
1 採光のみ
2 換気のみ
3 採光 + 換気
目的が採光のみの場合の窓選びは、「FIX窓」の一択です。
ほとんどの窓が「採光+換気」だろうと考える人が多そうですが、れんきちは、一条工務店で建てれば換気は不要になると考えています。
その理由は、一条工務店では、非常に優れた第一種換気システム「ロスガード90」が標準で設置されるからです。
ロスガード
「ロスガード90」は、花粉やほこりや黄砂などを9割以上除去する優れものです。
かつ熱交換機能がついているので、夏は室内の低い温度まで冷やして外気を取り入れ、冬は室内の高い温度まで温めて外気を取り入れます。
下の図は冬の場合です。いちばん右のロスガードは、0℃の外気を18℃(室内温度20℃の場合)まで温めて取り込みます。ちなみに、ロスガード90の「90」は、熱の交換効率90%からとっています。
ただ、熱交換することで不都合なこともでてきます。
たとえば5月のちょっと暑い日でエアコンをつけるには早いが、窓を開ければが涼しい風が入ってくる、という時があります。
でも、窓を開けると、花粉やほこりや黄砂など、汚れた空気が入ってくるというデメリットがあります。
ロスガードには熱交換機能があるから、涼しい外気をそのまま入れたいのに、室温まで温めてしまうんだね
ここで朗報です。第三世代となる現行のPanasonic製のロスガードには、熱交換機能をOFFにできる「神」機能が搭載されたんです。
つまり、窓を開けずに、ロスガードの熱交換機能をオフにすれば、外の気温のままフィルターを通ったきれいな空気を室内に取り込めるんです。
ということで、現行ロスガードでは、窓を開けなくてもいい条件(FIX窓を採用できる条件)が揃っています。
FIX窓の特徴
窓には開く窓と開かない窓があります。開かない窓は、「FIX窓」「はめ殺し窓」ともよばれます。
開き窓のかわりに、FIX窓を計画することで、大幅に採光面積をアップさせることができるんです。
サッシの幅
下の図をみてください。これは一条工務店のサッシ(ガラスの周りの部分)の寸法です。
この図のように、サッシの幅は、開き窓では87mm、FIX窓では50mmです。FIX窓のサッシ幅が狭いところがポイントです。
外枠の大きさは同じなので、サッシ幅が狭いということは、ガラス部分が広いことを意味します。
採光面積
サッシの幅がわかると、ガラス部分の面積がわかります。一条工務店のサッシの型番ごとに、採光部(ガラス部分)の面積を計算したのが下の表です。
型番 | 開き窓の採光部 | FIX窓の採光部 | 採光部の増加率 (開き窓→FIX窓) |
---|---|---|---|
2020 | 1.81 ㎡ | 2.50 ㎡ | 38.1 %増加 |
2030 | 3.09 ㎡ | 4.00 ㎡ | 29.4 %増加 |
一条工務店の窓の型番は4桁です。4桁「〇〇〇〇」の、頭の2桁が横幅、下2桁が高さを表します。
型番の見方は、詳しくはこちらで解説しています。
2030 の場合は、「20」が横幅なので20寸(約60cm)、「30」が高さなので30寸(約90cm)です(1寸=3.03cm)
表の右列の増加率を見ればわかりますが、JK2030(開き窓)からJF2030(FIX窓)に替えることで、採光面積が29.4%増えます。
JK2020(開き窓)からJF2020(FIX窓)に替える場合は、なんと採光面積が38.1%も増えるんです。
れんきち宅では、2つのトイレに「2020」の窓を採用しましたが、JK2020(開き窓)からJF2020(FIX窓)に変更しています。
気密性
採光面積だけではありません。開口部がなく、壁にしっかり固定されるので、サッシからの空気の出入りがまったくありません。
FIX窓は気密性も高いんです。
気密性は FIX窓>開き窓>引き違い窓の順だよ。だから、れんきち宅では引き違い窓は1か所も使わなかったよ
まとめ
メリットがあるFIX窓の採用を、ぜひ検討してみましょう。
特にトイレなどにJK2020を計画している方には、採光面積が4割もアップするJF2020の採用を強くおすすめします。