【体験談】登記費用12万円カットに成功|ど素人が建物登記に挑戦

家づくり

資金計画書を見ながら「どの費用を削ろうか…?」と悩んでいる方へ。

そのオプションを削る必要はありません。というのは、手続きで12万円をカットできる方法があるから。

この記事は、登記ど素人のわたしが自分で登記をして12万円の費用カットに成功した体験談です。

新築建物の登記は2種類

登記の種類は2つ

まず前提として、登記簿の基本について解説します。

登記簿には「表題部」と「権利部」があり、それぞれの欄に情報が記載(登記)されています。

新築建物の登記には、表題部を登記する「表題登記」と権利部を登記する「権利登記」の2種類あります。

今回行った表題登記は「表示登記」とも呼ばれ、所在地・構造・床面積など「建物の基本情報」が記載されます。

一方、権利登記は「保存登記」とも呼ばれ、建物の権利関係が記載されます。

登記のルール

表題登記は所有権を取得してから1か月以内に行う必要があります(不動産登記法36条、47条1項)

これを怠ると10万円以下の過料が発生します(同法164条)

固定資産税や都市計画税を徴収するために必要なので、登記をしていない人には過料が課せられるようになっています。

実際には未登記で役所から過料を請求された事例はないようですが、実益のために登記はマストですね。

権利登記については、未登記でも過料の規定はありません。

登記にかかる費用

ハウスメーカー(HM)では、表題登記の場合は土地家屋調査士に、権利登記の場合は司法書士に依頼します。

種類登録義務HMへの支払実際の手続き
表題登記あり 12~13万円 土地家屋調査士
権利登記なし 2~3万円 司法書士

なので上の相場はハウスメーカーのマージンも乗った額です。実際に土地家屋調査士の報酬は10万円だったりします。

ちなみに私の資金計画書には、登記費用約15万円(表題登記+権利登記)が計上されていました。

今回わたしが挑戦したのは、表題(表示)登記の方です。

表題(表示)登記に挑戦

必要書類

書類の提出先は全国各地にある地方法務局です。事前に、地元の法務局に必要書類を確認しましょう。

わたしが求められたのは①~⑥でしたが、追加で資料を求める地方法務局もあるようです。                                

必要書類     入手元
登記申請書Webからダウウンロード
図面(建物図面・各階平面図)
③ 建築確認申請書・建築確認済証ハウスメーカー
④ 引渡証明書
⑤ 案内図自作(google mapをコピペ)
⑥ 住民票市区町村役所かコンビニ

この中でいちばん手間がかかるのが②の図面。逆にいうと、②さえ作ってしまえば後は簡単です。

②の図面もポイントを押さえれば特に難しくありません。私のようなど素人でもできましたのでご心配なく。

それでは、それぞれの書類のポイントを解説していきます。

① 登記申請書

こちらのサイトからExcelファイルをダウンロードしましょう。

法務省HPから各種の登記様式がダウウンロードできますが、建物表題登記の様式がありません。個人で手続きをする人が少ないからだと思われます。

登記申請書は、下のようなフォーマットになっています。

添付書類」のうち、原本を返してもらう必要があるものには(原本還付請求)と記載し、書類は原本とコピーの2部提出します。

審査が終わると、コピーは地方法務局が保存し、原本を返してくれます。

所在」欄には、建物が建っている「地番」を記入します。

「地番」は、一筆ごとの土地ごとに付されている番号のこと。「住居表示」(郵便の宛先となるいわゆる住所)とは異なります。

「◯◯市◯◯◯48-1」の場合は、 「◯◯市◯◯◯48番地1」 と記載します。

「地番」がわからなければ、管轄の地方法務局に電話で問い合わせてみよう。

予定家屋番号」は、提出時に窓口で確認して書き入れれば大丈夫です。

登記原因その日付」欄の年月日は引渡し日でOK。

②図面(建物図面・各階平面図)

ほかの提出書類は基本的にA4サイズになりますが、図面だけはB4サイズで提出する必要があります。

図面の左半分が「各階平面図」、右半分が「建物図面」になります。

(出典:新築登記.com)

図面作成のポイントはズバリ、手書きで作成すること。パソコンより断然早くできます。

きれいに作ることにこだわらない。見た目にこだわらず効率を優先する。

何度も提出する書類なら再現性のあるパソコンで作るのもあり。ですが、建物の登記申請は1回こっきりなので手書きが◯。

線の太さ

図面は0.2mm以下の線で描くことになっていますが、神経質に考える必要はありません。

後で詳しく説明しますが、描いたものは縮小コピーするので線はグッと細くなります。特に太い線で描かなければOK。

わたしは普通の0.5mmのシャープペンシルを使いました。

図面作成の手順はこのようになります。

図面作成の手順

Webから様式をダウンロード。
② A4でプリントアウトし、コンビニでB4に拡大コピー(B4プリントアウトが可能なら最初からB4で)
ーこれが台紙になります。
③ 各階平面図と建物図面を作成し、②のB4台紙に貼り付ける。
― 最後に、切り貼りした台紙をコピーすればできあがり。

それでは、各階平面図と建物図面に分けて解説していきます。

まずは、各階平面図から。

すべて手書で作ります。用意するのは、シャープペンシルと定規。

下の図を見てください。上の方に図面を描き、すべての辺に寸法を書き入れます。

その下に、各階の床面積の計算式を記入します。 各階の床面積の計算結果は、登記申請書に記載している床面積と合わせる。

各階平面図は 1/250 にする必要があります。作り方はこれ👇

1/100を1/250の縮尺にする方法

まず、定規を使って1/100で描きます。
次に、それを40%に縮小コピーすれば1/250の縮尺図面ができあがります。

1/100で描くことのメリットは計算が簡単なこと。たとえば7.52mだったら7.52cmの線を、9.30mだったら9.30cmの線を引けばいいんです。

小数点第2位は無視して、目分量で7.5cm、9.3cmぐらいで引ければOK。

1階と2階の床面積が違う場合は、2階図面に破線で1階図面を書き入れます。破線の辺には寸法表記は不要。

吹き抜けは2階の床面積に参入されていないので、破線になります。

上の図面のm標記は小数点第2位までにしてますが、小数点以下第3位までの表記にするのがおすすめ。

というのは、第2位までにすると端数の関係で合計が登記申請書の床面積と合わなくなる場合があるからです。

各辺の寸法

各辺の寸法はCAD図面に表記されていますし、表記がなくても図面から読み取れます。

ただ図面から読み取れない場合もありますので、その場合は設計士さんに確認してください。

=====

次に、建物図面です。

建物図面は1/500の縮尺にする必要があります。

CAD図面とあわせて一条工務店から提供される「配置図」が1/500なので、「配置図」にこの紙を重ねて上からなぞります。

「配置図」は、一条アプリの「資料閲覧室」にもアップロードされるよ。

まずは、敷地の形と地番を記入します。敷地の周りの地番を全部書き入れてください。自分の敷地と点で接する場所(下の図でいうと48-3)の地番も記入が必要

周辺の地番が分からなければ、地方法務局で「字切図(あざきりず)」を入手します。費用は数百円です。

次に、敷地の中に建物の形と、建物から敷地境界線までの距離(〇.〇〇m)を「2か所」書き入れます。上の図面で1.50m、3.00mとなっている部分です。

図面下の「作成者」欄に、印鑑を忘れずに。

③建築確認申請書・建築確認済証

営業さんにお願いすると準備してもらえます。

建築確認申請書はけっこうな枚数がありますが、重要なのは1~6面。

建築確認済証は1枚。

原本は施主が保管しておく必要があるので、提出したあと「原本還付」してもらいます。

建築確認申請書は図面を含め結構なボリュームがありますが、1~6面を添付します。資料の右肩に「◯面」の表記があります。

④引き渡し証明書 

営業さんにお願いすると、本社から「工事代金受領証明書・工事完了引渡証明書」が郵送されます。本来一条工務店で記入するものですが、未記入の場合は必要事項を記入します。

・証明書自体の発行年月日、工事完了年月日ともに引渡し日でOK
・必要事項を記入し、下の余白には「会社法人等番号 010601022396」と記入

「010601022396」は一条工務店の法人番号。この番号を記載することで、一条工務店の「印鑑証明書」と「代表者事項証明書」の添付を省略することができます。

ちなみに一条工務店から届く「建物引渡証明書」には、「印鑑証明書」「代表者事項証明書」「返信用封筒」が同封されています。

使わなかった「印鑑証明書」「代表者事項証明書」は、登記終了後に「返信用封筒」で返信します。

⑤案内図

地方法務局の人が、申請内容の確認のため建設地まで来るときの地図になります。この案内図をみて皆さんの家にいくわけですね。

グーグルマップのコピペでOK。

吹き抜けがある場合などは、現地確認の際に施主の立ち合いが必要な場合もあります。

⑥住民票(抄本)

市区町村の役場で入手する。マイナンバーカードがあれば、コンビニでも入手できますね。

かかった費用と時間

費用は、図面などのコピー代60円、住民票300円、計360円

表題(表示)登記には登録免許税がかからないので、登記申請のときに収入印紙を貼る必要はありません。つまり表示登記のための印紙代は0円。

時間は合計5~6時間。書類の作成時間よりも、作成方法や提出方法のリサーチの時間の方が多かったですね。

リサーチ結果はこのブログで公開しているので、参考にしてもらえれば、最短で準備できるかと思います。2~3時間程度でしょうか…。

もし1か所でも記載が違っていたら、法務局で受理してもらえないの?

いえいえ、法務局の職員が手直しをアドバイスしてくれるので心配いりません。初めての手続きなので多少の手直しがあって当然、ぐらいの気持ちでいきましょう!

今回、地方法務局には、添付書類の確認のため事前に電話確認をしたほか、3回足を運びました。

最初の提出のとき、手直しのアドバイスを受けるとき、そして修正後の最終提出のとき。

私も記入方法に誤りがありましたが、訂正の仕方と正しい記入方法を丁寧に教えてもらいましたよ。

間違いやすいポイントは、上の解説に反映させてるよ。

まとめ

✔ 自分で建物の登記をすることで、12万円の節約が可能。

✔ 提出先は地方法務局。事前に提出書類の確認を。

✔ 図面の作成が鬼門。ただし、コツさえつかめばだれでもできる。パソコンを使わず手書き作成が早くておすすめ。

✔ 登記にかかる費用は実費数百円、書類作成の時間は要領よくやれば2~3時間。コスパ抜群。

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