この記事では、これから設計士さんとの打合せに入る方向けに、注意点や成功するコツをお伝えしていきます。
打合せの基本
家づくりの流れ
この記事で解説するのは③の「打合せ」の部分です。
「打合せ」は3ステップ。
❶ 間取り➡ ❷ 照明・スイッチ➡ ❸ 壁紙(クロス)
❷と❸は並行して進む場合が多いです。
打合せ期間は4~6か月が相場ですが、あくまでも目安。それより短くても長くても特に問題になることはありません。
じっくり時間をかけて検討したいなら、遠慮なくそうしましょう。
というのも、着手承諾のときに「十分検討し尽くした」という納得感があると気持ちよくハンコを押せるんですよね。体験談です。
スポーツ選手が「試合には負けたけどやれることはやったので悔いはありません」って言うじゃないですか? あれと一緒。
建った後に失敗ポイントが見つかるかもしれませんが、後悔ポイントにはならない。諦めがつく。これって家づくりではけっこう大事です。
とはいえ、検討にかけられる時間が限られているという人も多いですよね。完成時期から逆算すると打合せに割ける期間は〇か月間しかない、とか。
その場合は打合せ1回あたりの効率性をあげるように意識しましょう。コツはこれから解説していきます。
打合せの方法
打合せは基本的に「施主」と「設計士」で行います。それまでやり取りしていた営業さんがス~っと後ろに引いて、設計士さんと前衛・後衛が入れ替わるイメージです。
ちなみに一条工務店の設計報酬は一律10万円。解約しても設計士さんとの打合せに入っていれば戻ってこない費用ですね。預り金の中から支払われます。
とはいっても、営業さんとのやり取りがなくなる訳ではありません。打合せに同席することもありますし、わたしは設計士さんにメールを送るときはCCに営業さんを入れて3者で情報共有してました。
設計に関して、営業さんからいいアドバイスがもらえるときがあります。
設計士さんは一条ハウスに住んでいるとは限りませんが、営業担当は皆さんご自宅を一条工務店で建てています、おそらく。
「実際暮らしてみると、ここはこうした方がいいですよ」。こういう営業さんのアドバイスは説得力があるし有益です。
打合せの頻度は基本は隔週、第4コーナーをまわった着手承諾前の1か月は毎週にペースアップしました。
図面はフィリピン工場で作成・修正するので、打合せ内容の反映・修正は1週間後だとタイトなんですね。施主側も平日はあまり検討時間がとれない場合が多いので、隔週ぐらいがちょうどいいペースです。
タブレットは強い味方
打合せがはじまる前に一条工務店からタブレットが1台貸し出されます。
図面の見方や寸法の基本、オプションの詳細と価格のほか、外観・内装のカラー・シミュレーションや一条工務店施主の声まで必要な情報が一式入った優れもの。重宝します。
タブレットにはZoomがプレインストールされていて、リモートで設計士さんと打合せ可。わたしもコロナ禍で5~6回Zoomの打合せを経験しました。
情報収集の方法
手前みそになりそうですが、情報収集はWebが便利。
初心者向けに家づくりのイロハや後悔ポイントを情報発信しているブログや、Web内覧会の写真も探せばたくさん見つかります。
ブログやインスタグラムなどWeb上にある一条工務店の情報量は、他のハウスメーカーと比べて群を抜いています。これを使わない手はないですよね。
ありがちな失敗3選
設計士とイメージ共有できていない
設計士さんとは二人三脚で検討を進めていくことになります。イメージをかたちにしていく共同作業。
だからこそ初回は、時間をかけて皆さんの「こうしたい」を伝える。設計士さんとイメージをすり合わせましょう。
たとえば共働きで帰宅時間がまちまちだから、家族みんなが顔をそろえる朝食の時間を大事にしたい、朝日が入るダイニングで家族みんなで食卓を囲みたい、とか。
料理好きなご夫婦だったら、休日は、リビングで遊ぶ子供たちを見ながらキッチンで2人で楽しく料理がしたい、とか。
「こういう間取りにしたい」ではなく、「こういうふうに暮らしたい」を伝えるのがコツ。
というのは理想の暮らしを叶えるベストな間取りは、皆さんが考えている間取りではないかもしれないから。
施主が無い知恵絞って考えた間取りを見て「それならこういう方法もありますよ」という設計士さんからの提案。それが、目から鱗の「なるほど案」だったりするんですよね。
打合せ「あるある」です。餅は餅屋。
皆さんが描く理想のライフスタイルを伝えましょう。現在の住まいの不満点もあわせて伝えておけば、設計士さんの理解もさらに深まりますね。
記録しない
打合せで決める内容は、間取りから設備の仕様から、収納の寸法、内装のデザイン・色まで実にさまざまなことが山ほどあります。
毎回ひとつひとつ「決まったこと」を積み上げていくことが重要。
わが家を担当した設計士さんは、毎回、議事録がわりにCAD図面(間取り図面)に修正箇所や検討箇所を書き込んでコピーをわたしてくれました。
次回これを見ながら反映漏れや、修正漏れをチェックします。
とは言っても、打合せのあと家で考えていると「そういえばあそこの寸法っていくらになる?」とか「こういう形にはできない?」とか設計士さんに聞かないと検討が進まない場合が出てきます。
そんなときわたしはメールで確認していました。やり取りが文字で残るので、後で見返すもの便利です。キーワード検索もできますしね。
打合せも佳境に差し掛かると、設計士さんとのやり取りも頻繁になります。できればノートかファイルを作って1か所に情報を集約しましょう。
子供がぐずって集中できない
設計士さんとの打合せの最中に「ママ~」と何度もすり寄ってこられると、「間取り検討モード」をいったん「子供のケアモード」に切り替える必要があります。
こういうモードの切り替えを何度かしてると、集中できずにどうしても打合せの効率は落ちます。
もちろん、展示場にはキッズスペースがありますしジュースも出してはくれますが、子供だけで遊べる時間には限界がありますよね。
テレビやおもちゃがあったとしても、小さな子供がパパとママから離れてひとりで夢中で遊んでる時間なんて、せいぜい30分ですよ。
だから子供を飽きさせないためのひと工夫が必要。でも、子供が飽きないなら何でもいい?
任天堂スイッチを持ち込んで好きなだけゲームさせる、とか。「これくらいはしょうがないよね」と思っている人、多いと思います。
いやいや、毎回2~3時間の打合せが数か月間続くんですよ?合計したら結構な時間になります。
だから時間をまぎらすんじゃなく、むしろ子供の知的好奇心を満たす有意義な時間にしませんか?
おすすめがAmazon Fire のキッズモデルです。人気なので既に持っている方も多いと思います。
もちろん費用はかかりますが、かけた以上の効果は十分あります。元がとれてお釣りがきます。
キッズモデルは3種類。
モデル | 画面 | 容量 | 本体価格(1年目のコンテンツ代を含む) | コンテンツ(2年目以降) |
---|---|---|---|---|
Fire 7 | 7インチ | 16GB | 月480円 | |
Fire HD 8 | 8インチ | 32GB | 14,980円 | 〃 |
Fire HD 10 | 10インチ | 32GB | 19,980円 | 〃 |
スペックを落とした子供用おもちゃではなく、Amazon Fireタブレットそのものです。
キッズモデルの特徴は「Amazon FreeTime Unlimited」と呼ばれる「子供向けの知育コンテンツ」定額サービスです。
3歳から12歳向けの書籍、ビデオ、学習用アプリやゲームなどが使い放題。とにかくコンテンツが豊富です。
・人気のディズニー絵本
・図鑑
・小学館をはじめとする学習マンガ
・ベネッセなどの知育教材
・子供向けアプリやビデオ
数百冊の児童書を含め、これ一台あればOK。
コンテンツは定額サービスなので月480円かかりますが、本体価格には既に1年分のコンテンツ代(5,760円)が含まれているんです。
ただしデメリットもあります。月480円は Amazon Prime(アマゾンプライム)会員の場合のみ。一般会員は月980円です。
子供が落として壊しそう?
ご安心ください。キッズモデルには2年間の保証も標準でつくので、無料で修理してもらえます。
アカウントは子供ごとにつくれて、年齢でコンテンツをスクリーニングすることもできます。
たとえば10歳、8歳、6歳の3人の子供がいればアカウントを3つ作れて、それぞれのアカウント画面でそれぞれの年齢に最適の本やアプリを表示させることが可能。
コンテンツの種類ごとに利用時間を設定できるので、本を30分見たあとでないとゲームアプリを使えないようにする、なんていう設定もできます。
子供が大きくなったり飽きたりして使わなくなった場合は、大人用プロフィールに切り替えれば、通常タブレットとして利用可能。
売れている理由がわかります。
まとめ
打合せの3つの注意点(成功のコツ)
✔初回の設計士さんとのイメージのすり合わせが重要。「こういう間取り」ではなく、「こういう暮らし」を伝えましょう。
✔打合せ記録はノートを作るかファイルでの一元管理がおすすめ。
✔子供のぐずり防止には、Amazon Fire のキッズモデルがコスパ抜群。