施主検査はいつ?失敗しないコツは?|持ち物・チェックリストも紹介

Step❶ 家をつくる

100円の野菜でさえ、スーパーでは傷がないことを確認してから買いますよね?

傷を確認するときに「店員さんに悪いな」とか思わないですよね?

ましてや今回の買い物は100円の野菜ではなく、〇千万円の家ですよ。遠慮なく時間をかけて確認しましょうw

でもそのためには事前の準備が欠かせません。

この記事では施主検査のコツについて解説していきます。

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施主検査っていつするの?

検査は3種類あります。下の表は、引き渡しまでを上から順に時系列で並べています

種類実施者検査の視点
完了検査行政または第三者機関建築基準法に適合しているか
竣工検査現場監督・提携の施工業者図面通りか・傷や汚れはないか・設備が正常作動するか
【ハウスクリーニング】
施主検査現場監督・提携の施工業者・施主
【引き渡し】

最初に行われるのが「完了検査」。特定行政庁または第三者機関が建築基準法に適合しているかを確認します。

次に行われるのが「竣工検査」。設計図面通りに仕上がっているか?傷や汚れはないか?設備が正常に作動するか?などを現場監督と実際に施工した提携業者がひとつひとつ確認していきます。

もし不具合があれば手直しされ、その仕上がりが確認されたあとで施主に引き渡されます。

最後に施主立ち合いのもと行われるのが「施主検査」です。検査の視点は竣工検査と同じです。

施主検査は義務ではありません。タイミングは「ハウスクリーニング後、引き渡し前」。

引き渡しを受けると、次回は「2か月点検」になります。入居後に不具合がみつかってモヤモヤ感を2か月引きずるよりも、施主立ち合いで検査を終えてスッキリした気持ちで引き渡しを受けましょう。

失敗しないコツ

まず事前に、現場監督に施主検査をしたい旨を伝えておきましょう。検査時間は最低2時間はほしいところです。

家が広かったり、確認項目が多い場合は半日コースですね。

現場監督は複数の案件を掛け持ちしているので、最後まで立ち会ってもらえるよう「時間をかけてしっかり確認したい」旨を伝えておくと安心です。

心構え

図面と突き合わせて確認しても検査当日に不具合すべてをみつけるのはムリです。実際に住んでみないと気付かないこともあります。

検査当日は確認時間をあらかじめ決めて、その時間内に見れる範囲で見る、ぐらいの気持ちでもいいと思います。

2か月点検で不具合がみつかれば、よほどのことでない限り無償対応してくれるはずです。

一生住み続ける家なので、長い間には必ず不具合が発生します。つまりアフターケアが必要になるわけです。

わたしは「後々のアフターケアのために、まずは家の初期状況を五感を使ってインプットしておく」という意識で臨みました。

施主検査はあらさがしではありません。ちょっとした汚れや傷はあるものです。

気持ちよく引き渡しをする・引渡しを受けるためのハウスメーカーとの共同作業と考え、肩の力を抜いてリラックスして臨みましょう。

検査は夫婦2人タッグで

検査は夫婦2人ですることで見逃しを防げます。ダブルチェックは検査の基本です。

男女で見るポイントが違うものですし、旦那さん奥さんそれぞれ思い入れのある場所も違うはずです。2人タッグで検査に臨むことで家全体をムラなく確認できます。

その際は、マスキングテープ(ポストイット)をはるのは奥さん、写真を撮るのは旦那さんというように役割分担を決めておくと効率的にチェックできます。

確認の順序を決めておく

確認する部屋の数も項目も多いので、チェック漏れを防ぐために確認する順序を決めておきましょう。

順路は玄関からはじめて右回りまたは左回りとするのがおすすめです。各部屋の確認は「床→壁→天井」と「低いところから高いところへ」というルールを決めておきます。

外回りのチェックは事前に

時間が限られている場合は、外回りのチェックは事前に済ませておくのおすすめです。外壁に「欠け」や「クラック(ひび)」がないかチェックしましょう。

足場があるうちなら、2階部分もしっかり確認できますよ。下の写真は事前チェックで発見したわが家の外壁(ハイドロテクトタイル)です。

持ち物リスト

必須

① 図面(電気図面も忘れずに)
② メジャー
③ マスキングテープ・ポストイット
④ スマホ(写真用)
⑤ チェックリスト
⑥ 筆記用具

図面は、寸法やメモを書き込めるように最終のCAD図面と電気図面のコピーを準備しておきましょう。

逐一図面と突き合わせていては時間がいくらあっても足りないので、寸法指定したところや気になるところを中心にメリハリをつけて確認しましょう。

ポストイットは要手直し箇所の印として使います。すぐ剥がれそうな場所は、マスキングテープを使いましょう。

確認する面積が大きいのがクロスと床です。

クロスの貼り方は人によって良し悪しの印象が違います。クロスジョイント部分で黒い線が目立って違和感を感じるような場合は指摘してOK。

床は不陸(膨らみ)や床鳴りがないかを確認しますが、スリッパを脱いで足裏の感覚も使いましょう。

チェックリストは既存のものがいろいろWEBに公開されていますが、 内覧会チェックリスト(ALSOK)が比較的コンパクトにまとまっています。

あると便利

① 懐中電灯(暗い所の確認用)※スマホ代用可
② 手鏡(裏側の確認用)
③ 充電器(通電の確認用)
④ ティッシュ(通風の確認用)
⑤ ウェットティッシュ (汚れ確認用)

ティッシュは通風を確認するために使います。ロスガードのSA、RAに近づけてヒラヒラなびけばOK。

ウェットティッシュは汚れがあるときにサッとひと拭きしてみます。それで汚れがなくなれば指摘不要です。クリーニング後ではありますが、ちょっとした汚れが付く場合もあるので。

まとめ

✔施主検査は、ハウスクリーニングが終わって引き渡しまでの間に行われる。

✔失敗しないコツは、事前に確認の順序を決めておくこと。

✔夫婦で役割分担しながらチェックすると効率的。

✔持ち物はリストを使って事前に準備。当日は漏れがないようチェックリストを活用する。

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