ハニカムシェードの種類は?紐はどんなカスタマイズがあるの?図面の見方は?電動式にするとアレクサで操作できる?レースカーテンはどこに取り付ける?…
この記事を読めば、ハニカムシェードに関するいろいろな疑問に対する答えが見つかります。
ハニカムって何?
一条工務店の高い断熱性能には、分厚い断熱材やトリプルサッシの陰にかくれた「縁の下の力持ち」がいます。
全窓に標準で設置される、ハニカムシェードです。ハニカムとは、「ハチの巣状のもの」を意味する英語(honeycomb) からきているようです。
ハニカムシェードの種類と価格
ハニカムシェードは、浴室を除く全窓に設置されます。光をいくらか通す断熱タイプと、まったく光を通さない遮熱タイプがあります。標準は断熱タイプです。
断熱タイプを遮熱タイプに変更する場合のオプション代 は、窓の大きさにより1,000~5,000円程度。
西側の窓だけは、西日対策のため標準で遮熱タイプとなります
遮熱タイプは中にアルミフィルムが入っているので、真夏の昼の日差しが強い時間帯でも、一切光を通しません。
明け方に朝日が気になる人や、お仕事の関係で日中暗くして眠りたい人におすすめです。わが家では、朝日が気になる主寝室の東窓に遮熱タイプを採用しています。
子供部屋の南窓については、夏場に朝日が差し込むことも想定されましたが、自然光が入った方が寝起きがいいだろう、ということで断熱タイプのまま。
西窓は標準の遮熱タイプをキャンセルして断熱タイプに変更(差額返金はありません)。
というのは、西側はハニカムシェードが閉めっぱなしになる可能性もあるので、そんなとき真っ暗にならないようにと考えたためです。
ハニカムシェードの操作は「電動」か「紐」
電動
紐で開け閉めする手動タイプが標準。電動タイプをオプションとして採用することができます。オプション代は、窓の大きさにかかわらず1か所あたり1万円。
電動タイプにするには壁内への電気配線が必要なので、「後付け」はできません。
わが家では、11か所に電動タイプを導入しています。参考までに設置状況は表のとおり。
場所(窓タイプ) | 計11か所 |
---|---|
吹抜け(FIX窓) | 4 |
LDK(掃き出し窓) | 1 |
LDK(開き窓) | 3 |
和室(開き窓) | 2 |
2階洗面(開き窓) | 1 |
2階洗面の開き窓はJK2045(横60cm、縦135cm) でそれほど大きくなくて迷いましたが、毎日の開け閉めが想定される場所だったので、思い切って電動に。
( 電動ハニカムシェードの後悔については、こちら👇で解説しています。)
電動or紐|選択のコツ
電動タイプ一択の場所
・吹抜けのFIX窓
・大きな掃き出し窓
電動のデメリットは1万円のオプション代のみ。紐タイプを後から電動タイプに変更できないので、迷ったら電動を選ぶのが後悔しないコツです。
アレクサでリモコン操作はできません
Amazonのアレクサを搭載したスマートスピーカーで、ハニカムシェードの開け閉めはできません。
残念ながら「アレクサ、ハニカムシェードを開けて」はムリ。
なぜなら、ハニカムシェードのリモコンは「電波式」だから。アレクサを搭載したAmazonのスマートスピーカーは赤外線方式じゃないと反応しないんです。
Amazonエコードットについては、こちらの記事で解説しています↓↓
紐の長さ
紐の取り付け位置は、窓サッシの右側(R)か左側(L)かを選べます。利き手が左右どちらか、窓周辺の家具の配置などをイメージして、使いやすい方を選びましょう。
紐の長さは「紐の下端が床から90cm」が標準です。
ただし、JK2020 と JK2030 の場合は、この基準だと「だら~ん」と紐がぶら下がって格好悪いので、「窓サッシの枠内の下端合せ」という基準が採用されます。
紐の長さはカスタマイズが可能です。ほとんどの場合、標準で問題ないと思いますが、小さい子供が届かないようにちょっと高めに紐を取り付けるなど、生活スタイルに合わせて変更しましょう。
ハニカムシェードの故障と交換費用
ハニカムシェードは毎日開け閉めするものなので、まれに故障することもあるようです。壊れた、破れた、紐が切れた、リモコンが反応しないなど・・・。
2年の保証期間内なら、無償で修理や交換をしてもらえます。
保証期間を過ぎた場合の対応は、故障の内容や程度によります。営業さんが対応でる程度のちょっとした不具合なら修理してもらえることもあるかもしれません。部品交換が必要なものは交換費用がかかります。
故障ではありませんが、結露対策について。ハニカムシェードを締め切って冬場に結露する場合もあります。
そんなときは、ハニカムシェードを下まで降ろし切らないようにしましょう。下を指1~2本分開けておくと、通気ができて結露対策になりますよ。
レースカーテンの取り付け場所
素通しの窓にカーテンを取り付ける場合は、
・薄手で光を通す「レースカーテン」
・厚手で遮光性の「ドレープカーテン」
を2重に取り付けるのが一般的。一条工務店のハニカムシェードはドレープカーテンの替わりになります。(内装デザインとしてドレープカーテンを取り付けるのは全然ありです)
でも、プライバシーが気になる窓にはレースカーテンは必要ですよね?
レースカーテンの取り付け位置でおすすめなのが、窓とハニカムシェードの間。要するに、窓枠内です。
小さい窓だったら百均ショップのつっかえ棒で、カーテンレールの代用もできます。
ハニカムシェードを下ろせば、部屋の中からの眺めもスッキリ!
「裏メニュー」としてレースカーテンもハニカムシェードにする方法もあります。ダブルハニカムといって、断熱/遮熱のハニカムシェードと窓との間にレースカーテンが取り付けられます。この場合は電動式のみ。
デメリットは1か所あたり約5万円の価格。ここは!というところにポイントで採用するのはありかもしれません。
図面上の表記
ハニカムシェードの仕様は、図面では窓番号のしたにカッコに入れて表記されます。こんなふうに、3つの要素が表記されます。
(①_②_③)
①には、「M」(手動の意味)か「E」(電動の意味)のどちらかの文字が入ります。
②には、「断」(断熱の意味) か「遮」(遮熱の意味) のどちらかの文字が入ります。
③には、
手動の場合は、紐の位置を示す 「L」(窓サッシの左側) か「R」(窓サッシの右側) のどちらかの文字が入ります。
紐の長さをカスタマイズしている場合は、③の後に、床から紐の下端までの高さが「+1300」のように表記されます。
電動の場合は、「A2」(グループAの2番目) のように、グルーピングが表示されます。グループ番号はA,B,C,D と順に付けられます。
1つのリモコンで操作できる電動ハニカムの数は4か所までになるので、使い勝手がいいようにグルーピングを考える必要があります。
グルーピングしたハニカムシェードは、リモコンのボタン1つでまとめて開閉可能。もちろん個別に操作もできるよ。
例①(M_断_L +1500)
手動の断熱タイプ。紐は、窓サッシの左側に、下端が床から1500mmの高さになるように取り付け。
例②(E_遮_B1)
電動の遮熱タイプ。リモコンは、Bグループ。
【まとめ】ハニカムシェードはいらない?
ハニカムシェードは取り付けるべきです。なぜなら、ハニカムシェードを取り付ければ窓の断熱性を大きく上げることができるから。
しかも基本的にオプション代がかからず標準で。
冬場にはこの写真のように熱が逃げませんし、夏場には外の熱がハニカムシェードにより遮断されます。
汚れがつきやすい、結露しやすい、外れやすいという理由でハニカムシェードはいらないという方もいるようです。しかし、取り付けないことによる断熱性の低下のデメリットのほうがずっと大きいですよね。