この夏の暑さもキビシイですね。東京都心では、過去最多の猛暑日(35℃以上)を記録。
日向をちょっと歩くだけで、汗が噴き出してきます。
旧宅に住んでいた頃は、こんな日は帰宅して「いの一番」に窓を開け放ってました。熱がこもって殺人的な暑さになっているので。
一方、いま住んでいる一条ハウスは、
玄関扉を開けた瞬間「あっヒンヤリ..」
ドアを開けてリビングに足を踏み入れた瞬間「別世界♡」
こんな感じ。汗が一気に引いていきます。
この家でひと冬を過ごし、今まさに夏のピークを過ごしていますが、
「高断熱・高気密の家はこんなに快適なんだ」
と感動・実感しています。
ということで今回は、暑い夏を快適な家で過ごしている感想(雑記)です。
我が家の条件
「涼しくて快適」と言っても、家の広さや立地条件とかで「冷え具合」とか違うんじゃね?って思いますよね。
はい、そうですね。冷暖房の効きはいろんな条件で違ってきますので、一応我が家の条件を書いておきます。
- 夏暑く冬寒い地域に立地
- 延べ床面積 約150㎡
- 5人家族
- 太陽光発電&蓄電池 を設置
- 気密性(C値)は0.3
- グランスマート(2021年10月引き渡し)
盆地なので夏は蒸し暑く、猛暑日が続く日が多くあります。一方冬は冬で雪が多く、昨冬は屋根に1m以上の降雪がありました。
太陽光は9.9kWまで目いっぱい載せてます。
気密性(C値)は0.3。この数値は、業界ぶっちぎりの一条工務店の中でも上位レベルだろうと思います。
詳しくはこちらをご覧ください☟
全館冷房
入居前から冬の心配していませんでした。全館床暖房がありますから寒さ対策は大丈夫だろう、と。
実際ひと冬越しましたが、家中で寒いところがなくとても快適に過ごせました。
設計段階から不安があったのが「夏の暑さ」。その具体的に対策を解説しますね。
我が家の設計
エアコン24時間運転の全館冷房を計画。でも果たしてエアコン1台で広めの家全体を冷やせるのか?
正直不安でした。
そこで真夏に1台ではキツイだろうと考え、サブエアコンも設置。次のようになります。
- 2階のメインエアコン(12畳用)
- 1階にサブエアコン(6畳用)
- 寝室と子供部屋にエアパスファン
標準のレイエアコンはキャンセルして、エアコンは2階(メイン)と1階(サブ)に1台ずつ設置。両方とも再熱除湿機能がついた三菱電機製です。
寝室と子供部屋には、エアコンを後付けできるように室外機置場の想定やスリーブ処理をしてもらいました。
エアコンについての詳細はこちらで解説しています☟
1階は、日射遮蔽もしています。LDKの掃き出し窓の外にシェードを設置。
シェードをひっかけるためのタープリングは設計段階からつけてもらいました。
嬉しい誤算
2階のメインエアコンをフル稼働させ、猛暑日になるような日には1階のサブエアコンを稼働させる、というのが当初の想定。
ところが実際はメインエアコンだけで足りています。1階のサブエアコンはまだスイッチを1回も入れていません。
嬉しい誤算ですね。
1階は冷え冷えになるという訳ではないですが、26℃前後なので十分快適です。
2階は22~24℃前後なので、1階と2階の温度差ができてしまうのが欠点。
ではありますが、そんなに気になるほどでもありません。
夜は2階に寝るので設定温度を上げ、風量を下げて寝ることにしています。冷えすぎる場合があるので。
2階のメインエアコンの設定は次のとおり。
- 設定温度22~23℃
- 24時間稼働
- 梅雨時など外気温が低いときは「除湿」モード
2階の寝室と子供部屋のドアは開け放ち、寝るときはドアを閉めてエアパスファンを稼働させます。
エアパスファンは室外の冷気を効率よく取り込んでくれます。スイッチを入れる入れないで全然室温が違います。
ただしエアパスファンはどうしても、室内の音が伝わりやすくなります。私も最初は気になりましたが、しばらくすると慣れてしまいましたが。
湿度管理は意外と難しい
写真のようにエアコンには温湿度計をぶら下げています。
皆さんが使っている、定番の「みはりん坊」ですね。
購入するものは、この商品のように室温だけでなく湿度(相対湿度&絶対湿度)も測れる商品にしましょう。
家の中の状態をみながらエアコンの「設定温度」と「強さ」を上げ下げしながら運転しています。先ほども説明したように、
・夜寝るときは設定温度を上げ、設定風量を下げる
・休日家にいるときは通常よりも設定温度を下げる、または設定風量を上げる
こんな感じです。調整するときに見ているのは室温ではなく「湿度(絶対湿度)」。
12g/㎥以下にするのが目標ですが、なかなか難しいですね。写真でも13.7になっています。
温度を下げて風量を上げると絶対湿度は下がりますが、2階が冷えすぎてしまうんですよね。
微妙に上げ下げしながら、最適ポイントを探っています。
冷房代がかかっているのでは?
とはいえ、いくら快適でも冷房代がバカ高かったら意味ないですよね。
どんなに断熱性・気密性が激低い家でも、エアコンをぶんまわせばそれなりに涼しくなるわけですから。
つまり安い電気代で冷やすことが重要なわけです。
とうぜん電気代は月によってばらつきはありますが、わが家の場合はざっくりとこんな感じです。
- 光熱費 約1万円(支出)
- 売電収入 約3万円(収入)
毎月約2万円プラってるので、10年で太陽光発電&蓄電池の設置費用の元がとれる計算です。
考察
我が家のエアコンは理想的な位置に設置できているわけではありません。
階段を登り切ったあたりに設置できれば1階と2階をカバーできてベスト。でも我が家では、設計上2階のエアコンの正面に胸高の壁ができてしまいました。
なのでエアコンから出る冷風が効率的に家中を循環する設計にはなっていません。
にもかかわらず1台で全館冷房ができているのは、気密性が高いからだと考えています。冷えた空気が逃げにくいようです。
こういう家に暮らしているとライフスタイルもかわってきます。
たとえば暑い日に1日休みが取れたとします。以前の私なら、
「家にいても暑いのでスタバで本でも読もう」
「映画館で話題作でも見に行こう」
と考えました。
「軽くスロットでも打ちに行くか..」
という人もいるかもですね。暑ければ、冷房が効いている施設に行けばいい。
こういう発想が、今はまったくなくなりました。
24時間エアコンが稼働しているので常に快適です。だから、在宅勤務も追加の電気代なしで仕事ができます。
ということで、気密性・断熱性にこだわった家づくりをしてほんとうによかった..というお話でした。
ちなみにこの文章も、暑い日に快適なリビングでパタパタと書いています。