一条工務店で家を建てる人の多くが採用している「ハイドロテクトタイル」。
この記事ではその特徴や色、価格など、ハイドロテクトタイルの基本について解説します。
セルフクリーニング機能
ハイドロテクトタイルの特徴は、TOTOの光触媒技術を使った「セルフクリーニング機能」。手間いらずでタイルの美しさが持続する機能です。
セルフクリーニング機能のメカニズムを簡単に説明すると、こうなります。
❶ ハイドロテクトタイル表面にある光触媒層が太陽光(紫外線)に反応。
❷ すると光触媒層の働きで付着した汚れが分解され、タイル表面に浮かび上がる。
❸ その後雨が降ると、浮かび上がった汚れが雨水と一緒にツルっと自然に流れ落ちる。
右側の写真がハイドロテクトタイル。汚れが水でツルっと流れ落ちた様子がわかります。
雨が降ると汚れが落ちるので、まさに手間いらずです。
デメリット
ハイドロテクトタイルは高温で焼きつけた陶器の一種なので、強い力が加わると割れたり・欠けたりする場合もあります。
もしタイルが割れてしまったらショック…ですね。
でもたとえば「硬いものをハイドロテクトにぶつけて、誤って割れてしまった」という場合のように、不測かつ突発的な事故は、火災保険(破損リスク)の対象になります。
保険についてはこちら👇で詳しく解説しています。
色は5種類
色はホワイト、オレンジ、ブラウン、ブラック、ピンクの5種類。2色まで採用できます。
2色にする場合には、平面ではなくブロックで色を切り替えるのがコツ。
ブロックとは、周りの面より凸凹のある部分つまり奥行にメリハリがでる部分です。CAD図面でこんなふうになってる部分です。
この部分で色を切り替えると、すごく見栄えよく仕上がります。
下の写真では、色をブロックで切り替えている場合と、面で切り替えている場合を比較しています。
面で色を切り替えた場合は、奥行のないのっぺりした印象になってしまします。
もし「ブロック」がない間取りなら、無理して2色にせず1色にするのをおすすめします。「せっかくだから2色使わないと損」と考えると失敗します。
ちなみにわが家はブロックの部分ができなかったので、ホワイト1色にしています。
価格
キャンペーン価格
ハイドロテクトタイルを採用できるのは、i-smart、i-cube、グランセゾンの3商品で、グランセゾンは標準仕様です。
商品 | 価格 |
---|---|
i-smart | 坪あたり13,000円 |
i-cube | 〃 |
グランセゾン | 標準 |
i-smartとi-cubeのオプション価格は坪当たり13,000円です。
施工面積が40坪だとすると、520,000円(13,000円✕40坪)になります。
13,000円は、一応「キャンペーン価格」です。
キャンペーンはしばらく前から継続されていてすぐになくなることはないと思いますが、単価の値上がりはあるかもしれません。
メンテナンス代
ハイドロテクトタイルは30年間メンテナンス不要、一方、標準外壁のサイディングは10年ごとのメンテナンスが必要です。
両者の長期費用を比較すると、こんなイメージです。
ハイドロテクトタイルのほうが初期費用(オプション代)がかかるものの、長期ではお得になります。
ハイドロテクト | サイディング | |
---|---|---|
初期費用 | 50万円(オプション代) | 0円(標準) |
10年目 | ー | 100万円(部分補修・外壁塗装) |
20年目 | ― | 〃 |
30年目 | 50万円(貼り替え) | 〃 |
計 | 100万円 | 300万円 |
まとめ
✔ ハイドロテクトタイルの特徴は、メンテナンスフリーの「セルフクリーニング機能」。
✔ 色は5種類。2種類使う場合はブロックで色を切り替えるのがコツ。
✔ 価格は坪あたり13,000円(i-smarti、i-cube)。グランセゾンは標準仕様。