最初に…今回の記事は本のレビューです。興味のない方はスルーしてください。
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「不動産ミステリー」っていうジャンルがあるって知ってました?
ご紹介する本は『変な家』(飛鳥新社)。
帯には「あなたは、この間取りの「謎」が、解けますか?この家、何かがおかしい」のキャッチが。
で、表紙にはご覧のとおり1階と2階の間取り図が載ってるんですよ。
寝ても覚めてもマイホームの間取りを考えて「間取り能」になってるわたしたちを狙い撃ちしたキャッチでは?
と思えるくらい「ど・ストライク」です。このキャッチを見て、素通りできると思いますか?
はい、お察しのとおり。Amazonで即ポチりました。
どんな本?
著者は「雨穴(うけつ)」。登録者42万人のYouTuberでもあります。
Wikipediaによると、この本は「2020年にYouTubeで公開され再生回数850万回(2021.9.30現在900万回超えてます)を突破した人気コンテンツ「【不動産ミステリー】変な家」に書き下ろしを加えた完結編」とのこと。
Kindle版(電子書式)で1,260円(税込み)するので、気になる方はYouTubeをチェックしてみてはいかがでしょう。
動画を見て「これで十分」という人は、わざわざ本を買う必要ありませんしね。
わたしがポチッた時点で、Amazonレビュー数は2,000件オーバー。
レビュー数は100を超えてれば多いという印象なので、2,000オーバーって結構なもんです。YouTube視聴者の流入が相当ある印象ですね。
20万部を売り上げていて、Amazonの評価も高くて星5つ中「4.4」。
あらすじ
プロローグ
「あなたは、この家の異常さが分かるだろうか。
おそらく、一見しただけでは、ごくありふれた民家に見えるだろう。
しかし、注意深くすみずみまで見ると、家中そこかしこに、奇妙な違和感が存在することに気付く。
その違和感が重なり、やがて一つの「事実」に結びつく。
それはあまりにも恐ろしく、決して信じたくない事実である。」
冒頭の導入部です。いいですね。最初からわたしの好奇心をわしづかみですね。
本筋を読む前に、表紙にも載ってる間取り図の「異常さ」をチェックしてみました。
マイホームの検討で間取り図を見慣れた皆さんも、きっと何点かの「異常さ」に気付くはず。
登場人物と章立て
登場人物
・「私」:オカルト専門のフリーライター。
・栗原:大手建築事務所に勤める設計士で「私」の知人。ミステリー愛好家。
物語は「私」の視点で語られ、謎解きが進められていきます。
本編は4章立て。もともとWebコンテンツだけあってストーリー展開が早い。
第1章 変な家
第2章 いびつな間取り図
第3章 記憶の中の間取り
第4章 縛られた家
まとめ
この本のポイントはもちろん「間取り図」。「間取り図」の謎解きを軸に、ストーリーが進んでいきます。
ですから朝から晩まで「間取り」を考えている(いた)「間取り能」の人におすすめ。
とはいえ「小説読んでる暇なんてないよ…」っていう人、多いですよね。
でもこの本は、難しい言葉で書かれた専門書ではありません。
もともとYouTubeのWebコンテンツですし、間取り図もふんだんに挿入されてるのでサクッと読めます。
ページ数も多くないので、職場の昼休みの隙間時間を使って1週間で読了できます。
「間取り」をテーマにした、隙間時間に手軽に読めるミステリー…家づくり中の気分転換にいいですよ。
ただしサスペンスホラーでちょっとグロい部分もあるので、苦手な人は読まないでください。
スマホのkindleアプリなら、ちょっとした隙間時間でサクッと読めます。
『変な家』 Kindle版(電子書式)1,260円(税込み)
自分が読んだ後に奥さん(旦那さん)とシェアするんだったら、紙の本もいいかもしれませんね。
『変な家』単行本(ソフトカバー) 1,400円(税込み)