冷蔵庫の電源を、引越し当日に切るのはNGって知ってました?
知らない人、意外と多いんです。
冷蔵庫は引越し2週間前からの準備が必要なのにしていなくて、直前になって大慌て…なんてことも。
そこで今回は、引越し前の冷蔵庫の取り扱いの注意点をわかりやすく解説していきます。
電源を切るのは何時間前?
なぜ当日切ってはいけないの?
冷蔵庫の電源は、引越し当日に切ってはいけません。最低8時間前に切っておきましょう。
そもそも、なぜ冷蔵庫の電源は当日切ってはいけないのでしょう?
理由は「水漏れ」。
通常、庫内には蒸発してしまう程度の水しか流れていません。が、電源を切って庫内の温度が上がると冷凍庫などの霜が全て溶け出します。
時間をおいて、溶け切った水を捨てる「水抜き」をしてから運ぶ必要があります。
当日電源を切ると、冷凍庫の霜が完全に溶けない可能性があるんですね。
そのままの引越し作業をしてしまうと、霜が溶け出した水でフローリングやほかの荷物を汚してしまいますし、冷蔵庫自体の破損につながるおそれもあるんです。
電源は前日の就寝前には切る
冷蔵庫の電源は、引越し前日の就寝前には切りましょう。
完全に霜を溶かすためには、通常8~15時間前に電源を切る必要があります。電源を切ったら、扉・引き出しは開けておきます。
ただし年式が古い冷蔵庫の場合は、厚い霜が付着していることもあるので、余裕をみて引越し作業の24時間前に切っておくのがおすすめ。
電源を切り忘れたら?
万が一、冷蔵庫の電源を切るのを忘れてて当日に切ったら?
必ず、引越し業者に伝えましょう。
引越し業者が来るまでに時間があれば、ドライヤーで霜を溶かしておくのも手です。
ただし、ドライヤーのあてすぎは冷凍庫が変形してしまうリスクがあるので注意が必要。
電源を入れてすぐ食材を入れてはダメ
引越しが終わって冷蔵庫の電源を入れても、すぐに食材を入れてはいけません。庫内が冷えるまで一定の時間がかかりますから。
庫内が完全に冷えるまでの時間は、
・冬:2~3時間
・夏:10時間程度
を目安にしましょう。
食材の整理はこうする!
引越し前に、冷蔵庫内の食材を空にするのがベスト。2週間前から計画的に減らしていきます。
まずは冷蔵庫内の食材をして、「使い切るものもの」と「新居に持っていくもの」に分ける。
生鮮食品と冷凍食品は「使い切り」が原則です。使い切れずに持っていく場合は、食品を入れる保冷バッグやクーラーボックス、発泡スチロールを用意しておきます。
引越しまで | 作業 |
---|---|
2週間 | 「食材を使い切るための献立」スタート |
4日 | 新しい食材はなるべく買わない |
前日 | 電源を切る(8~15時間前) 新居で使う食材を保冷バックに移動 |
当日 | 水抜き(引越し業者に依頼) |
引越し2週間前を目途に「食品を使い切るための献立」をスタート。
わが家の冷凍庫は満員電車なみに、すき間なく食材がぎっしり。引越しが近づくにつれ、少しずつ目に見えて庫内の食材が減っていくのは「デトックス感」があって好きでしたw
引越し4日前になったら、新しい食材はなるべく買わないようにします。
引越し前日の就寝前には冷蔵庫の電源を切って、新居で使うものを保冷バッグなどに移します。
ドレッシングや調味料なども「使い切り」が難しいものがあれば一緒に保冷バッグに入れましょう。
引越し当日は、作業の前に冷蔵庫の背面から溶けた水を抜く「水抜き」が必要。
自分でやってもいいのですが、重い冷蔵庫を傾ける必要もあるので引越し業者にお願いしましょう。
まとめ
✔ 冷蔵庫の電源を切るのは、引越しの8時間前=前日の就寝前には切る(古い冷蔵庫は24時間前がおすすめ)。
✔ 電源を当日切っていけないのは「水漏れ」が発生して、フローリングやほかの荷物を汚してしまうから。「水抜き」作業は、引越し業者に依頼してOK。
✔ 引越し後に冷蔵庫の電源を入れた後も、冬2~3時間、夏10時間待って庫内が冷えてから使う。
✔ 冷蔵庫内の食材は、引越し前に使い切るのが原則。2週間前から「食材使い切り献立」をイメージして計画的に。4日前からは新しい食材の購入を控える。