【一条工務店の裏メニュー】防音対策で採用したオプションを解説

Step❶ 家をつくる

i-Smartの宿泊体験でいちばん気になったこと。それは室内の音が響くことでした。

隣の部屋の話し声や、違う階の物音が意外と大きく聞こえました。この問題については、複数の人がSNSで投稿していますね。

室内音を伝わりやすくしている原因は、気密性の高さです。

この記事では、室内の音が響かないか心配している方向けに、グラスウールによる防音対策を解説します。これ、カタログにのっていない裏メニューですw。

スポンサーリンク

防音対策のオプション

防音対策は、大きく分けて「遮音(音をはねかえす)」と「吸音(音を吸収する)」があります。

一条工務店で採用できるのは吸音です。具体的には、こんなふうにグラスウールを壁の間や、1階天井に詰め込みます。

このグラスウールの詰め方で、隙間だらけの建築写真を以前見たことがありまして、実は心配していました。確認させてもらったら、写真の通りけっこう丁寧に施工されているのがわかると思います。安心しました。

なお、グラスウールならこんなふうにできますが、「遮音シート」の施工については一条工務店では構造上困難とのこと。

グラスウール

グラスウールの防音効果は、グラスウールの「密度 ✕ 厚さ(mm)」で決まります。

密度の種類は 16K, 24K, 32K, 48K があります。数値が高いほど密度が高くなり吸音効果が高まります。厚さは 通常 50mm か 100mm です。

一条工務店では、「24K・50mm」 が標準です。

上のグラフは、グラスウールの密度が違うと、吸音率がどれくらい違うかを表しています。

出典:旭ファイバーグラスHP

上のグラフは、グラスウールの厚さ(背面空気層)が違うと、吸音率がどれくらい違うかを表しています。

どちらのグラフも、横軸が周波数(Hz)です。

90~330Hz(人の話し声)の部分を見比べてください。密度よりも厚さ(背面空気層)の違いの方が、吸音率に大きな影響を与えることがわかります。

厚さ100mmを希望しましたが、わが家は、壁の中に構造体が入ったミッドプライウォールのため50mmの厚さでしか施工できませんでした。

ということで、わが家では標準仕様の「24K・50mm」です。

オプション代

防音対策をしたいと考えたのは2階の子供部屋です。1階のLDKから音が響いて勉強の支障になるのを避けたいと考えたからです。

1階から2階に音が伝わりにくくするため「1階の天井部分(16帖)」(子供部屋の床下にあたる部分)と、隣の部屋からの音漏れを防ぐため「2階の子供部屋の間の壁」にグラスウールを施工しました。

グラスウール施工のオプション代は、合計82,500円 (税込み)です。

ちなみに、24Kの吸音用グラスウールは楽天で1帖分が1,000円で買えるので、オプション代のほとんどが施工費&一条のマージンですね。

まとめ

✔一条工務店で可能な防音対策は、壁や床下へのグラスウール施工。
✔グラスウールは密度と厚さによって性能が異なる。
✔家の構造によって、施工可能なグラスウールの密度と厚さは制限される。

今後、ニーズがあればグラスウールの実際の防音効果について、レポートしていきたいと思っています。

error:Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました