用途に応じて棚の高さが自由に調整できて、シンプルで飽きがこなくて、しかも安い。
自在棚を賢く使えば、新居の「収納満足度」があがりますよ。
この記事では、自在棚の基本と採用実例を解説していきます。
自在棚の基本
棚板の奥行き・幅・値段
まず前提として、図面表記の見方を理解しましょう。
「AS」は自在棚を表す記号です。サイズは数字4桁で表示されます。前の2桁が奥行きを、後ろの2桁が幅です。
「寸」表記なので、「✕3」するとcmの寸法がわかります。ただし幅については壁の厚さの分だけ短くなるので注意しましょう。
棚板の厚さはすべて3cmです。
奥行き | 幅78cm <1マス> | 幅123.5cm <1.5マス> | 幅169cm <2マス> |
---|---|---|---|
30cm | AS 1030(2,500円) | AS 1045(3,800円) | AS 1060(5,100円) |
45cm | AS 1530(3,100円) | AS 1545(4,400円) | AS 1560(5,700円) |
60cm | AS 2030(3,800円) | AS 2045(5,100円) | AS 2060(6,400円) |
棚板を設置するための「棚柱セット」は、 棚柱4本と棚受け18個でセットになっています。価格7,800円。
棚板は計9種類ありますが、よく利用されるのは奥行き30cm、45cmのAS1030、AS1530あたりですね。
自在棚のメリットのひとつが「出し入れのしやすさ」なので、奥行60cmだとちょっと深いんですよね。
棚板の後付け
後から棚板を追加する方法を、安い順に紹介します。
❶ DIY・・・ 買ってきた板を自分でカットする。板代のみかかります。
❷ ホームセンターで購入&カット・・・手頃な板を探して、規定の寸法にカットしてもらいます。1枚2,000円前後でしょうか。
❸ 一条工務店に手配を依頼・・・規定の料金が必要。
自在棚のメリット・デメリット
自在棚のメリットはなんといっても、その名前のとおり「自在」であること。使い勝手のいいように後から棚板の枚数や高さを自由にかえられます。
価格も安くてコスパ抜群。
「収納内にコンセントをつけたい」と思ってもクローゼットやパントリーは設置できません。この点、自在棚と押入れの場合はコンセントの設置が可能。
収納のセオリーは「手前と奥の二重置き」はなるべく避ける、です。出し入れしずらいので。
クローゼットの奥行きは最低でも1マス(約90cm)ありますが、自在棚の定番の奥行きはその半分の45cmなので、出し入れのストレスがありません。
自在棚のデメリットは棚の中が丸見えになること。この点はロールスクリーンを設置すればスッキリと目隠しできます。
用途の定番は家電収納
炊飯器などの家電収納としてキッチンに設置している人、多いですね。住設の家電収納は20万円オーバーなので、10分の1の費用で設置できます。
コンセントも付けられるし、ロールスクリーンを設置すれば来客時の目隠しも可能。
わが家はカップボードと並んだときの見栄えを重視したので、グレイス・シリーズの家電収納を採用。24万円、高かった…。
わが家の自在棚4か所
キッチン多目的収納(AS1530)
【サイズ】幅78cm✕奥行き45cm
【棚 板】5枚
押入れ収納のパントリーがありますが食品類が多く収納しきれないので、1マスの自在棚は主に第2パントリーとして使っています。
1マスの自在棚にシンデレラフィットする収納ケースはこちらで紹介しています↓↓
脱衣室洗濯物たたみ台(AS1560)
【サイズ】幅169cm✕奥行き45cm
【棚 板】1枚
ここには幅の広い2マスを採用。収納スペースではなく、棚板を洗濯物をたたむ台として使います。なので棚板は1枚だけを腰高に設置します。
棚板の下には収納ケースを重ねて、家族のパジャマや下着類を収納。
書斎のサイドテーブル・収納(AS1045)
【サイズ】幅123.5cm×奥行き30cm
【棚 板】4枚
1マス半の自在棚を採用します。書斎には以前購入したデスクを運び入れる予定。そのデスクの高さに合わせて棚板を設置します。
棚板が、書庫ユニットのサイドデスクの役割を果たすわけです。
書庫ユニットについては、こちら👇の記事で解説しています。
情報スポット(AS1530)
【サイズ】幅78cm✕奥行き45cm
【棚 板】5枚
1マスの収納です。一条ハウスは床暖房のアルミで1階と2階の電波の通りが悪くなるので、それぞれの階にWi-Fiルーターを設置します。
2階は情報ボックスを使いますが、1階のWi-Fiルーターの設置場所がここ。1階間取りの真ん中なので効率よく電波を飛ばせます。
ちなみに「情報スポット」っていうのは、わたしが勝手にそう呼んでいるだけですw 一条工務店の図面に「情報スポット」という標記はありません。
Wi-Fiについては、こちら👇の記事で解説しています。
まとめ
✔ 棚板のサイズ展開は9種類で、価格は2,500~6,400円。奥行き30cm、45cmのタイプが定番。
✔ 棚柱セットは棚柱4本と棚受け18個でセットで、価格7,800円。
✔ 自在棚には、棚板の枚数や高さを自由に変えられる、値段が安い、コンセントの設置が可能などのメリットがたくさん。
✔ 「棚の中丸見え問題」はロールスクリーンで対応可。